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日本HPとNTT-ME、NTT-XがIT事業で提携を発表

1999年05月10日 00時00分更新

文● 編集部 白神貴司

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日本ヒューレット・パッカード(株)(日本HP)と(株)エヌ・ティ・ティエムイー(NTT-ME)、(株)エヌ・ティ・ティエムイー情報流通(NTT-X)は10日、共同で記者会見を開催し、ITビジネスに関する業務提携を結んだことを発表した。

これは、3社のグループ企業の技術、サービスの相互提供も包括する広範囲にわたる提携で、ハードウェア、ソフトウェアからコンサルティング、金融サービス、システム運用、サポート、教育研修などの分野で、それぞれの技術、インフラを補完しあうことで総合的なサービスの提供を目指すという。

具体的には、電子商取引(EC)分野では、コンビニエンスストア、量販店など、新システム導入を検討している企業に対して、ERP(*1)、SCM(*2)などを組み込んだシステムを共同で提供する。このほか、システムの保守・運用、ハードウェアのリース・レンタルなどのサービスや新規マルチメディアアプリケーションの企画、開発、提供などを共同で行なうという。

この提携で日本HPは、ハードウェア、ソフトウェア提供のほか、システム構築のためのコンサルティングやメンテナンスなど保守業務に関するノウハウを、NTT-MEに提供する。

一方NTT-MEは、ネットワークシステムの構築、保守、運用サービスを提供するほか、全国380ヵ所にあるサポートセンターにおけるHP製品のサポート体制を構築する。また、NTT-Xは、マルチメディア関連技術やアプリケーション開発などを担当する。

日本HPの寺沢正雄社長
日本HPの寺沢正雄社長



日本HPの寺沢正雄社長は、「世界有数のマルチメディア企業であるNTT-MEの最初のパートナーとして選ばれたことを光栄に思っている。インターネットの分野で提携することで、新たなビジネスを生み出すことができると考えている」とコメントした。

NTT-ME、NTT-Xの池田茂社長
NTT-ME、NTT-Xの池田茂社長



NTT-MEおよびNTT-X社長を兼任する池田茂氏は、「インターネットは、光ファイバーなどを利用した次世代のインフラに移行しつつある。NTT-MEでは、これをインターネットの第2世代と捉えている。今回の提携で、この第2世代に積極的にアプローチしたい」と語った。

注1)ERP:Enterprise Resource Planningの略。全社、あるいは部門単位で統合したデータベースなどとの連携により、財務、人事、販売管理、物流などを統合的に管理運用するシステム

注2)SCM:Supply Chain Managementの略。製造業などを対象とした生産・物流管理システム。原材料購入から製品出荷までの物流や、在庫などの管理を行なう。米国では消費財、ハイテク関連企業などを中心に導入されている。

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