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ソニー、'98年度の純利益は前年比19.4%減

1999年04月30日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニー(株)は、グループ全体を対象にした'98年度3月期('98年4月1日~'99年3月31日)の連結決算を発表した。最終利益は1790億円と前年度に比べ19.4%減となった。下半期における為替レートの短期的変動が、資材調達から製造販売の広範囲に渡って影響したという。売上高は6兆7946億円で、前年度比0.6パーセント増であった

また、ソニー単体の売上高は2兆4327億円で、前年同期に比べ1.1%増加した。だが純利益は50.2%減の380億円で、業績の落ち込みを見せることとなった。

同社では利益が低迷した理由として、主力のエレクトロニクス分野においてアジアや中南米での民生用AV機器販売が不振だったこと、アメリカや日本におけるコンピューター用ディスプレーの価格が下落したことなどを挙げている。反面、『バイオ』シリーズの国内における好調な販売や、欧米におけるCD-Rなどデータ記録機器などが牽引役となり、エレクトロニクス分野の情報通信部門に関しては売上高は前年度比2.2%増となった。

同時に発表された'98年第4四半期の連結業績('99年1月1日~3月31日)では、売上高は1兆6739億円で、前年同期比で11.7%減となった。

翌'99年度の連結業績見通しは、売上高が前年度比4%減の6兆5000億円、純利益が前年度比39%減の1100億円と見込んでいる。この理由としては、エレクトロニクス分野において中南米、東欧、ロシア、アジア地域で販売不振の継続が見込まれること、ゲーム分野において、プレイステーションの現行機種の売上が減少する上に、次世代機に関わる設備投資負担が増えることなどによる。

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