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NEC、レーザープリンター『MultiWriter』シリーズにA3対応のエントリーモデルを追加

1999年04月14日 00時00分更新

文● 編集部 白神貴司

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日本電気(株)は、同社のプリンター『MultiWriter』シリーズに、A3対応のレーザープリンター『MultiWriter2650E』を追加した。これは、同社が'98年11月に発表したハイエンドモデル『MultiWriter2650』の下位モデルに位置付けられる。毎分26枚(A4用紙/横送り時)、600×600dpiという基本スペックは『MultiWriter2650』と同様で、価格が7万円下げられて19万8000円となったほか、『MultiWriter2650』では標準装備の両面印刷ユニットがオプションとなっている。

『MultiWriter2650E』
『MultiWriter2650E』



600dpi×600dpiの印刷解像度は、独自の“スムージング機能”により1500dpi相当の印刷クオリティーを実現するという。パラレルインターフェースを背面と前面左側面の2カ所に搭載する。また、オプションのLANボード『PR-NP-01T2』(10/100BASE-TX対応)や、LANアダプター『PR-NP-02T2/03TR2』により、ネットワークプリンターとして利用可能。別売のパラレル-USB変換ケーブルを用いてUSB経由で印刷することもできる。

CPUは米IDT社製64bitRISCプロセッサー『RV4640』の150MHz版を搭載する。メモリーには8MBのSDRAMを採用し、ドライバーの処理を高速化することで、印刷開始までの時間の短縮、複雑な文書を印刷する際の印刷速度の低下をおさえたという。処理の高速化のほかに、内部の紙の搬送部をプリンターの前半部に集めることで紙の移動距離を短縮し、印刷にかかる時間の低減を図っている。

また、操作パネルを前部上面に配置し、プリンターの操作・設定、給紙、トナーカートリッジの交換などの作業がすべて前面から行なえるよう設計されている。

簡易仕分け機能である“ジョブセパレート機能”の搭載により、1つの文書ごとに用紙の向きを縦横に変えて印刷できる。この機能はA4サイズの文書のみ可能。また同じ文書を印刷する場合に、パソコンのスプールに保存されたデータを利用することで、アプリケーションを起動せずに文書の再印刷が行なえる“リプリント機能”を搭載する。

『MultiWriter2650E』には、同社の印刷統合管理ソフト『PrintAgent』が標準で付属する。同ソフトはプリンターの状態の監視および管理を、ウェブブラウザーで行なえるほか、“プリンタ自動切り替え機能”により、通常使用するプリンターが用紙切れや印刷中で印刷待ちになる場合、LAN上にある別のプリンターに出力する。また“NEC E-mailメンテナンス機能”では、トナーの減少や定期保守の時期を、あらかじめ登録したメールアドレスに通知するように設定できる。

出荷開始は4月16日で、対応OSはWindows 3.1/95/98/NT 3.51/NT 4.0。本体サイズは幅520×奥行き495×高さ373mmで、重量は約19kg。同時に上位機種の『MultiWriter2650』の価格を改定し、26万8000円を23万8000円とした。

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