シャープ(株)は、反射型と透過型の機能をあわせ持ち、状況に応じて切り替えて使用することができる新構造のTFT液晶『アドバンストTFT<マルチシーンディスプレイ>』を開発し、4月から量産出荷すると発表した。
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2型『アドバンストTFT<マルチシーンディスプレイ>』 |
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7型『アドバンストTFT<マルチシーンディスプレイ>』 |
※注:写真はいずれも、かなり明るいライトのもとで反射機能を働かせつつ、バックライトも点灯した状態で撮影したもの
このマルチシーンディスプレイは、同社の反射型カラー液晶『HR-TFT<スーパーモバイル液晶>』の技術である“マイクロ反射電極”を使用しながら、その一部を透明にしてバックライトを付加し、通常のバックライト付きカラーTFT液晶としても機能する。これにより、直射日光下から夕闇や夜間など、どのような明るさのもとでも高い視認性が得られる。反射型液晶として動作しているときには、少ない消費電力で動作するためモバイル機器にも適するという。
従来のスーパーモバイル液晶にフロントライトを付加したものと比べ、ライト点灯時のコントラストが100対1と高く(スーパーモバイル液晶は10対1)、動画など鮮やかに表示が可能となっている。
今回発表されたのは、デジタルカメラなどの用途を想定した2インチのタイプと、カーナビゲーション用途を想定した7インチ(ワイド型)の2種類。2インチ製品は4月から量産が開始され、サンプル価格は9000円。
製品の主な仕様は以下の通り。
機種名 |
LQ020A8FR23 |
7型ワイド |
画面サイズ(対角) |
2インチ |
7インチ |
ドット構成 |
横560×縦220ドット(デルタ配列)12万3200ドット |
横480×3(RGB)×縦234ドット(ストライプ配列)33万6960ドット |
ドットピッチ |
横0.073×縦0.139mm |
横0.108×縦0.375mm |
消費電力(反射モード) |
0.08ワット |
0.45ワット |
消費電力(透過モード、バックライト分含む) |
0.98ワット(表面輝度150cd/mm2) |
5.45ワット(表面輝度200cd/mm2) |
共通仕様 |
透過モード |
反射モード |
コントラスト比 |
100:1 |
5:1 |
応答速度 |
50ms |
50ms |
視野角 |
上下90度/左右90度 |
上下70度/左右80度 |
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