日本電信電話(株)(NTT)は19日、ICテレホンカードを利用した公衆電話サービスを、24日に東京、大阪近郊で先行して開始することを発表した。JR東京駅周辺や、同大阪駅周辺などに、'99年度内に計210台の対応電話機を順次設置するとしている。また、同サービスに対応するICテレホンカードの販売も同時に開始する。
ICテレホンカードはICチップとアンテナをカード内に内蔵し、電波で情報のやり取りを行なう非接触式を採用しており、電話番号の登録も可能となっている。カードサイズは現行の磁気テレホンカードと同じで、使い切りのプリペイド方式を採用している。カードの種類は105、210、320度数で、価格はそれぞれ1000円、2000円、3000円。
ICテレホンカード対応の公衆電話機は、IrDA(赤外線通信)ポートを装備し、ICテレホンカードに名前や電話番号を登録するため、ダイヤルボタンにはカナ、アルファベットが併記される。
NTTでは、2000年度の第2四半期以降に、設置の全国展開を行なう予定としている。