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NTT、ICテレホンカードのシステムを認可申請

1999年01月21日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 日本電信電話(株)は、ICテレホンカードとICカード公衆電話の導入を控え、郵政省にICテレホンカードの認可申請を行なった。同社は、ICカードシステムの導入により、変造カードの流通を防止し、高額カードや国際通話カードの発行が可能になるとしている。ICテレホンカードは、ICカード公衆電話とネットワークで接続されたセンターで、1枚ごとに情報管理を行なうほか、有効期限を設けることで、万全のセキュリティーを実現したという。

●ICテレホンカード

 ICテレホンカードは、ICチップとアンテナを内蔵し、電波で情報のやり取りを行なう非接触式を採用している。
非接触式とすることで、電話機のカードリーダー/ライターの故障を減らせるという。また、カードには電話番号の登録機能があり、3000円券には10件の名前と電話番号が、それ以外の金額のカードは1件の電話番号が記録できる。

 カードの外形寸法は現行のNTT磁気テレホンカードと同じで、使い切りのプリペイド方式を採用。使用開始時にカードの隅を切り取り、使用・未使用を判別する。利用する前に、カードの種類は、105度、210度、320度で、価格はそれぞれ1000円、2000円、3000円。

●ICカード公衆電話

 ICカード公衆電話は、IrDAポートを装備し、ICテレホンカードに名前や電話番号を登録できるよう、ダイヤルボタンにカナ・アルファベットが併記される。公衆電話機のデザインは日比野克彦氏が担当し、アースカラーを使った2つのバリエーションが用意されている。

 ICカード公衆電話機の設置は、現行の磁気カード式公衆電話に併設する形で進められる。'99年3月に大都市の主要駅などで先行導入され、第2四半期には全国に拡大する予定。

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