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富士通'98年度決算の業績予想を下方修正--携帯電話の苦戦で単独は赤字に

1999年03月02日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

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 富士通(株)は、'98年度('99年3月期)決算の業績予想を下方修正した。

 富士通本体の業績を示す単独決算では、携帯電話などの通信機器販売不振により、売上高は前年度比2%減の3兆1700億円となった。このため、当期純利益も200億円の赤字に転落した(前年度は509億円の黒字)。

 グループ全体の業績を示す連結決算では、海外の情報処理システム事業が好調なため前年度比5%増の5兆2500億円となる見通し。当期純利益は200億円の黒字の見通し(前年度は55億円の黒字)。

 同社は、'98年度における各製品の出荷見通しもあわせて発表した。これによると、携帯電話の出荷台数は160万台と前年度の226万台を大幅に下回った。着信時のメロディーを自分で編集できる“着メロ”機能を搭載した他社の製品にシェアを奪われたためとみられている。

 パソコンの出荷台数は、ワールドワイドが376万台(前年度比17.5%増)、うち国内が213万台(6.5%増)となる見通し。

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