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JEIDA、ミッドレンジコンピューターおよびワークステーションの'98年度上半期国内出荷実績を発表

1998年11月11日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

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 (社)日本電子工業振興協会(JEIDA)は、ミッドレンジコンピューターおよびワークステーションの'98年度上半期(4月~9月)国内出荷実績を発表した。

ミッドレンジコンピューター

 それによると、ミッドレンジコンピューターの'98年度上半期国内出荷実績は、金額が3373億円(前年同期比4パーセント増)、台数が6万5768台(同増減なし)と、不況の中にあってわずかながらの伸びを示した。その要因としてJEIDAでは、インターネットやイントラネットの浸透および公共機関のオープン化による投資の加速、金融ビッグバンに対応したシステム構築などによるオープンシステム分野におけるサーバー群の高伸長を挙げている。

出荷実績を発表する、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション市場専門委員会委員長の長谷川洋氏 出荷実績を発表する、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション市場専門委員会委員長の長谷川洋氏



 製品の価格クラス別に見ると、300万円未満では、金額が755億円(同10パーセント増)、台数が4万5356台(同3パーセント減)。300万円~1000万円未満では、金額が1027億円(同2パーセント減)、台数が1万4640台(同6パーセント増)。1000万円~4000万円未満では、金額が1043億円(同9パーセント増)、台数が4842台(同9パーセント増)。4000万円以上では、金額が549億円(同3パーセント増)、台数が930台(同21パーセント増)と、高額製品の伸びが比較的大きいことが分かる。JEIDAでは、2000年問題への対応を契機としたミッドレンジコンピューターの基幹システムへの浸透を、大規模サーバーの伸びの要因に挙げている。

ワークステーション

 また、ワークステーションの'98年度上半期国内出荷実績は、金額が1079億円(同29パーセント減)、台数が5万4468台(同15パーセント減)と、ともに2桁の減少となった。製品の価格クラス別で見ると、100万円未満では、金額が90億円(同67パーセント増)、台数が1万3548台(同99パーセント増)。100万円~300万円未満では、金額が471億円(同7パーセント減)、台数が2万5318台(同21パーセント減)。300万円以上では、金額が519億円(同46パーセント減)、台数が1万5602台(同38パーセント減)となっており、不況を反映してか、低価格製品へのかたよりが激しいことが分かる。

'98年度の見通し

 '98年度('98年4月~'99年3月)の国内出荷状況の見通しについてJEIDAでは、ミッドレンジコンピューターは、オープンサーバーの伸びと大規模システムの拡大に支えられて、金額が7453億円(前年比5パーセント増)、台数が14万3230台(同2パーセント増)と、「着実な伸び」(ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション市場専門委員会委員長の長谷川洋氏)を見込んでいる。また、ワークステーションは、金額が2352億円(同25パーセント減)、台数が11万5800台(同12パーセント減)と、下半期での「若干の期待」(同氏)を含んだ予測となっている。

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