(株)岩波書店は、新語1万語を含む約23万語を収録した『広辞苑
第五版 CD-ROM』を、11月11日に発売する。これは同社の国語辞典『広辞苑
第五版』の発売にあわせたもの。
検索機能として同社の“ことといLight”を搭載する。検索方法の主なものとしては、見出し語の前半部分で引く“前方一致”、後半部分で引く“後方一致”、キーワードを含む用語を検索する“部分一致”などがある。また、“一入(ひとしお)”など読みの難解な漢字は、漢字を入力して検索することができる。
解説文中にわからない用語が出てきたときは、その用語をクリックすることで説明を表示させることができるハイパーテキスト形式を採用。一度調べた単語にしおりを挟んだり、調べた単語の一覧リストを作成することもできる。
漢字についてはJIS第2水準までの約1万字を収録し、漢和辞典としても利用可能。文字データは専用フォントでイメージファイルとして収録しているため、文字コードの制限を受けることなく、旧字体や異字体も正確なものを収録している。また、数値や化学式も正確なものを収録。
用語の解説にはカラー図版のほか、動画や音声などマルチメディアデータが収録されている。動画では“二丁投げ”など相撲の決まり手や、特別天然記念物など、約100点を収録。音声はふくろうの鳴き声など約250点が収録されている。
今回の第五版から、画像や音声部分を除くテキストデータだけをHDDへインストールすることが可能となった。
対応OSは、Windows 95/98および漢字Talk7.5以上、MacOS 8.0以上対応で、価格は1万1000円。下記URLにて予約販売を受け付けている。
同社の営業課長、阿部博史氏は、「冊子体と同時発売を行なうことからも、CD-ROM版への意気込みがわかってもらえると思う」と語った。