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コンパックと日本DEC、合併後の製品計画を発表

1998年09月28日 00時00分更新

文● 報道局 西川ゆずこ

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 コンパックコンピュータ(株)、日本ディジタル イクイップネント(株)は'98年10月1日の合併会社を控え、統合後の製品計画を発表した。新会社では、日本DECの製品がすべてコンパックのエンタープライズ製品ラインに統合される。また、製品だけでなく日本DECが行なってきたシステムインテグレーションなどの業務も引き続き、新会社で行なうという。

 「日本DECとの合併により、さらにコンパックのビジネスを強化、広げていきたいと考える。また、生産、流通面でも新しい試みを行ない。来年の1月には、BTO生産に引き続き、CTO生産を日本でも開始する予定」と、コンパック取締役副社長の馬場真氏は語った。



 『AlphaServer』は、今後もエンタープライズ・システムの核となる製品として、開発・販売を行なう。次期Alphaプロセッサー『EV6』ベースの『AlphaServer』製品は今秋投入する予定。64bitプロセッサーの『Alpha』に関しては、“Fab-less”会社を目指し、設計は同社で行ない、製造は米インテル社、韓国サムソン社、米AMD社(予定)に委託するという。

 「インテルのIA-64プロセッサー『Merced』は、Instruction Setが複雑などの理由から、量産出荷の予定が2000年半ばに延期されている。最低2年間、Alphaプロセッサーでインテルに優位な立場にいると考える。インテルが『Merced』を市場に投入するころ、同社は『Merced』よりも1.5から2倍速い『EV7』をリリースする予定だ」と、日本DEC企画本部 製品企画部 部長の市原隆保氏は語った。

 『DIGITAL UNIX』、『OpenVMS』の開発も継続する。『DIGITAL UNIX』/『OpenVMS』は、WindowsNTとの相互運用性を進めるため米マイクロソフト社と共同で開発作業を進めるという。年末、もしくは年始に次期バージョンの『OpenVMS』をリリース。WindowsNTとの相互運用性だけでなく、複数のOSの稼動を可能にする“Process Partitioning”機能を追加、次世代IPの追加を予定しているという。

 ワークステーションでは、インテルプロセッサー搭載の『DPWS-i』は'98年末頃までDECブランドで販売継続。その後は、すべて『COMPAQ Professional Workstation』ブランドで発表する。Alphaプロセッサー搭載の『DPWS-a/au』、『DUWS-a2/au2』は、'99年から2000年頃までDECブランドで販売継続。今後は、すべて『COMPAQ Professional Workstation XP』ブランドで発表される。ワークステーションのラインアップは、Alpha搭載の“XPライン”、Pentium II-Xeon搭載の“SPライン”、Pentium II-400MHz搭載の“APライン”の3つで構成される。

 WindowsNT対応サーバーに関しては、既存の『DIGITAL Server(Intel)』を'98年の下半期から'99年上半期ごろまで、DECブランドで販売を継続。後継機種は、『COMPAQ ProLiant』シリーズ、および『同 ProSignia』シリーズとなる。『DIGITAL Server(Alpha)』は、'99年上半期まで販売を継続。後継機種は、Alphaプロセッサー搭載の『同 ProLiant』サーバーとして発表する。

 日本DECのデスクトップPCや、ノートパソコンは、コンパックのエンタープライズ向けデスクトップシリーズ『DESKPRO』、ノートパソコンシリーズ『ARMADA』にそれぞれ統合される。また、引き続きTandemのフォールト・トレラント製品はハイエンドのエンタープライズ向け製品として開発、販売していくという。2000年以降には、Alphaプロセッサー『EV7』を搭載した『Himalaya』シリーズを発表する予定。

    http://www.compaq.co.jp/

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