(株)SASインスティチュート
ジャパンは、臨床試験のデータ管理を効率化し、新薬開発の期間を短縮する『SAS/PH-Clinicalソフトウェア』を21日より出荷する。
米SAS社のブライアン・L・ストラテン氏(左)と、リー・リチャードソン氏(右) |
臨床試験のデータ管理は、通常、臨床試験結果のデータ収集、データ分析、製品開発というプロセスを経て行なわれる。しかし、従来の方法では、データが入力に最適化されている、分析の際に共通のレポート形式が存在しないためにその管理の自動化が行なえないなどの問題点があり、手作業に頼らざるを得なかった。
『SAS/PH-Clinicalソフトウェア』は、従来手作業に頼っていた臨床試験データのレポート作成工程を定型化し、作業速度をアップさせるもの。生成したソースコードを保存し、再利用できるなど、作業効率をアップさせている。また、WindowsのExplorerに似たインターフェースを採用し、プログラミング経験がないユーザーも手軽にデータベース内のデータの参照、管理ができるという。
『SAS/PH-Clinicalソフトウェア』のExplorerライクなインターフェース |
同社は、約100社の国内の大手製薬会社のうち、現在約40社と交渉中で、製品の供給とサポートを行なっていく予定。
代金は年間ライセンスの形態で支払う。初年度のライセンス料が2160万円から3240万円。対応するプラットフォームは、AIX、HP/UX、Sun、OS/2、Windows95/NT。今回はアプリケーションなど部分的な日本語化のみだが、秋以降、マニュアルの日本語化などを行なった、完全な日本語版を出荷して行くという。(報道局
小林 久、清水 久美子)
http://www.sas.com/japan/