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米S3、2000年度第2四半期の売上は1億3580万ドルと発表

2000年08月07日 18時33分更新

文● 編集部

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米S3社は、現地時間の8月3日、2000年度第2四半期(2000年4~6月)の業績を発表した。これによると、売上高は、前年同期比237%増の1億3580万ドル(約147億6553万円)となった。前年同期の純利益が110万ドル(約1億1960万円)なのに対し、今回は3630万ドル(約39億4690万円)の純損失となった。営業権を算入せず、グラフィックボード事業の清算にともなう720万ドル(約7億8286万円)の税引き後費用とRioPort.comの少数株主持分にともなう600万ドル(6億5238万円)の費用負担を除くと1210万ドル(約13億1563万円)の損失となる。

上半期(2000年1~6月)については、売上が前年同期比293%増の2億9750万ドル(約323億4718万円)。純利益は4億5600万ドル(約495億8088万円)となり、前年同期の1280万ドル(約13億9174万円)の損失からの黒字転換となった。

CEO兼会長のKen Potashner氏は「同業績にはグラフィックチップとグラフィックボード事業の費用と売上が含まれている。第2四半期は引き続きRio、ホームネットワーキング、コミュニケーション製品の開発に力を入れた。今後も莫大な投資を行ない、製品の発売を計画している」と述べた。

業績発表と合わせて、Diamond Multimediaブランドのグラフィックボード事業からの撤退を開始したと発表した。グラフィックボード事業の買収案件の申し入れを複数検討したが、同事業のリソースを、今後主力として展開していく予定のRio、ホームネットワーキング、情報機器事業に振り向けるほうが、より賢明な長期戦略であるという結論に至ったという。

引き続きOEMの取引先、チャンネルパートナー、エンドユーザーに対して、既存のDiamond Multimediaブランドにおけるパソコン用グラフィックカード製品群の供給、サポートを続けるが、同製品群の今後の製品開発は中止するという。なお、同社のプロフェッショナルグラフィック事業部であるFireGL Graphicsは、同社傘下の独立事業部として継続する。

Potashner氏は、「グラフィックボード事業からの撤退は、焦点を絞り、勢いを持続させるための処置であり、同社をデジタルメディアとインターネット機器の企業として再構築するためのもの」と述べている。また、台湾のVIA Technologies社とのグラフィックチップ合弁事業設立に関しては、「台湾政府の経済省は、VIAの第1回目の合弁設立の申請を承認しなかったが、書状の見直しがあれば決定を再考する意向を伝えてきた。現在、VIAと共同で台湾政府が受け入れ可能な計画を提出すべく努力している」という。

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