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シャープ、新デザインを採用した最軽量のザウルス『ザウルス アイゲッティ MI-P10-S』──コンテンツビューアーとしての機能を強化

2000年06月27日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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シャープ(株)は、27日、ザウルスシリーズとしては最軽量の『ザウルス アイゲッティ MI-P10-S』を発表した。ビジネス向けの低価格ザウルス『ザウルス アイゲッティ MI-P2』の後継にあたる製品。視認性の高いハイコントラスト液晶を搭載。同社のインターネットサービス“シャープスペースタウン”を通じて提供されるザウルス文庫(電子書籍)やザウルス電子マンガ、メールマガジンなどのコンテンツを外出先で気軽に参照できる端末、というコンセプトを前面に打ち出している。価格はオープンプライスで、実売価格は4万円前後を予定。発売は7月14日を予定している。

ザウルスシリーズの新モデル『ザウルス アイゲッティ MI-P10-S』
ザウルスシリーズの新モデル『ザウルス アイゲッティ MI-P10-S』。画像を添付して送信できるメーリングリストサービス“ポストマガジンクラブ”やオンライン証券、英語学習などさまざまなコンテンツが提供される


MI-P10-Sは、本体サイズが幅74×奥行き135×高さ15mmで、重量は140g(本体のみ)。女性/若年層を意識した新デザイン“クリスタルデザイン”を採用している。本体カラーは、当初シルバーの1色のみだが、ユーザーのニーズに合わせてカラーバリエーションの追加も検討しているという。また、液晶パネル保護用のスライドカバーは、透明となり、ふたを閉じた状態でも、メールや各種コンテンツを参照できる。本体下部にはメニュー操作用の十字キー、決定/戻る(キャンセル)ボタンを装備。片手で簡単に操作することが可能だ。

従来機種同様、十字キーによる簡単な操作が可能
従来機種同様、十字キーによる簡単な操作が可能。また、プレイインデックスボタンにより、未読メールやダウンロードしたコンテンツの一覧表示が可能になっている


液晶はベースを白地にし、コントラスト比を向上させた“16階調ハイコントラスト液晶”で、縦表示/横表示の切り替え機能を搭載。デバイスを縦向き/横向きの両方で使用可能とした。電子メール/ザウルス文庫ビューアーには、オートスクロール機能やフォントサイズ/行間/改行位置調整の細かなカスタマイズ機能を装備。ビューアーとしての見やすさにこだわった。

また、未読メールや各種コンテンツのリストを一覧表示する“プレイインデックス”を装備。メニューは、十字キーの脇に用意された“プレイインデックスボタン”から簡単に呼び出すことができる。

別売のPC接続キットには、縦置きのクレードルが付属する。PCとの同期機能も強化された
別売のPC接続キットには、縦置きのクレードルが付属する。PCとの同期機能も強化された



弱点とされてきたPCとの連携機能に関しては、従来対応していたMicrosoft Outlookに加え、Outlook Express、Eudora Proに対応。また、同期ソフトをアップグレードしたことで、同期速度が従来の約10倍高速となった。PCとの同期用に別売のクレードル『CE-10PK』(1万円)を用意する。

それ以外の主な仕様は、CPUが32bitRISCプロセッサー(型番クロック/未公開)、本体メモリー16MB(ユーザーメモリー7MB)、320×240ドット/16階調の3.8インチモノクロ液晶──など。バッテリーは、リチウムイオンで最大27時間の連続表示が可能。本体には、PDC/cdmaOne(PacketOneには未対応)/PHS(PIAFS 2.1対応)の通信ポート。Type Iのコンパクトフラッシュスロット、最大115kbpsのIrDAポート、1ピンのオプションポートなどを装備する。


会場には、6月21日に発表されたばかりの『MP3プレーヤーキット CE-AP1』も展示されていた。同社では、音楽やザウルス文庫、ザウルスマンガなどさまざまなコンテンツへの窓口としてザウルスを位置づけている

内蔵ソフトは、HTML3.2/フレーム対応のインターネットブラウザー、POP3/MIME対応のメーラー、アドレス帳、スケジューラー、ザウルス文庫ビューアーなどを装備。文字入力は、手書き認識とソフトウェアキーボードを使用できる。

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