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米Odigo、インスタントメッセージングソフト『Odigo』日本語版を紹介――将来はiモードでチャットが可能に

2000年06月19日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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インスタントメッセージングソフト開発会社である米Odigo社は6月19日、同社のメッセージングソフト『Odigo バージョン2.5』の日本市場向けの事業戦略に関する報道関係者向けの発表会を都内で行なった。

同じホームページを見ているメンバーとチャットができる

『Odigo バージョン2.5』は、インスタントメッセージの送受信や、1対1でのチャットおよび複数ユーザーとの同時接続チャットなどが行なえるインスタントメッセンジャーソフト。複数のウインドーを立ち上げて、個別にチャットを楽しめる。特定の友人をリストに登録しておくと、その友人がオンライン状態であるかを確認できるほか、メモを残すことも可能。

『Odigo バージョン2.5』画面『Odigo バージョン2.5』画面



また、同じホームページを見ているユーザーを検索してOdigoの画面に表示し、そのユーザーたちとチャットができる。この検索機能を利用して、現時点でユーザーが多く集まっているウェブサイトの上位ランキングをグラフで表示することも可能。さらに、ユーザーが自身のプロフィールを登録すると、同じ年令や職業、趣味を持ったメンバーを検索できる。

他のインスタントメッセージングソフトとの互換性があり、『ICQ』、『AIM』(AOLインスタントメッセンジャー)のユーザーとの通信も可能。今週中には『Yahoo! メッセンジャー』にも対応させ、相互通信を可能にするという。なお同社は、米アメリカ・オンライン社がAIMとOdigoとの相互通信を一時ブロックしていたが現在は解消していると説明した。

同社は、世界各国のインターネットサービスプロバイダーやポータルサイト向けに、Odigoを提供している。日本では、ドリームネット(株)が6月1日にOdigoの無償ダウンロードサイトをオープン、(株)リムネットも6月12日に無償ダウンロードサービスを開始している。

Odigoは、パートナー各社がソフトのユーザーインターフェースを自由にカスタマイズできるため、パートナーごとに画面の色やボタンなどが異なる。また、“バナーコントロール”画面には、パートナー各社がそれぞれ任意のGIFまたはGIFアニメーションを表示したり、広告を配信したりできる。

「今後はiモードでチャットができるようにしたい」とOdigo社CFO

記者発表会では、同社CFOのGuy Swersky(ガイ・シュワルスキー)が、Odigoとそのサービスについて説明した。同氏は「Odigoユーザー数は、ワールドワイドで72万人以上で、世界各国に55社以上のパートナー企業がある。Odigoは魅力あるコミュニケーションツールであり、Odigoをサイトのサービスに取り入れた場合の、ウェブサイト上でのユーザーの滞在時間は平均80分となっている」

「数ヵ月後にリリースするバージョンでは、それぞれのユーザーのプロフィールに合わせ、ユーザーが興味のある情報、例えば株価やスポーツの試合結果などを提供できる機能を搭載する。また、将来的には携帯電話にも対応させ、iモードなどでチャットができるようにしたい」と語った。

また、発表会に同席したドリームネット(株)取締役の早川哲司氏は、「ドリームネットはこれまでコミュニケーションツールを持っていなかったので、各社のいろいろなツールを評価、検討してきた。Odigoは、アプリケーションが軽いことと、ウェブサイト上で同じ趣味の人とすぐ話ができるというユニークさが気に入り、6月1日からダウンロードサイトを立ち上げた。現在、毎日1000件弱のダウンロード数となっている。今後はOdigo社と協力し、iモード対応のOdigo新バージョンを検討していく」としている。

Odigo社CFOのGuy Swersky氏(右)と、ドリームネットの早川取締役
Odigo社CFOのGuy Swersky氏(右)と、ドリームネットの早川取締役

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