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最新のシステムLSI製品を展示――“ESS2000 システムLSIソリューションフェア”開催

2000年06月09日 00時00分更新

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(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)が主催する“ESS2000 システムLSIソリューションフェア”が7日から、東京有明の東京ビッグサイトで開催されている。システムLSIは用途に応じてマイコンやメモリーインターフェースなどを一体化させたLSIチップのこと。パソコンの周辺機器やデジタル家電、AV機器、各種コントローラーで利用されている。今回で5回目の開催になる。

松下電器はカーナビ用を想定したグラフィックチップをデモ。
松下電器はカーナビ用を想定したグラフィックチップをデモ。



CANとLINをつないだデモ。CANがマスター、LINがスレーブになる。CANではカーナビやエンジン制御、カーAVを、LINではパワーウィンドウやシート、ヘッドライトなどを担当する。三菱電機の展示。
CANとLINをつないだデモ。CANがマスター、LINがスレーブになる。CANではカーナビやエンジン制御、カーAVを、LINではパワーウィンドウやシート、ヘッドライトなどを担当する。三菱電機の展示。



メーターパネルを模したCANのデモ。日立の展示
メーターパネルを模したCANのデモ。日立の展示



会場には各社の最新技術が展示されたが、目立ったのは車載用ネットワークのシステム。当初車載用のネットワークとしては専用のものが開発されていたが、現在はそこから派生してクルマ用も含めてさまざまな制御に使われるCAN(Contoroller Area Network)がある。また自動車ローカルのネットワークとしてはパワーウインドウやドアスイッチなどのスレーブ専用系をコントロールするためのLIN(Local Interconect Network)もあって、CANとLINを組み合わせたものがトレンドのようだ。三菱電機や日立製作所、富士通などはこれらの機器のデモを行ない、各機器が協調して動作する様子を展示していた。

先日発表したBSデジタルチューナ内蔵テレビでも使われていたチップセットを外販する三洋電機。中心となるマイコンはPowerPCベースでIBMと協同開発したもの
先日発表したBSデジタルチューナ内蔵テレビでも使われていたチップセットを外販する三洋電機。中心となるマイコンはPowerPCベースでIBMと協同開発したもの



SH3-DSPチップを使ったPocketPC用の評価プラットフォーム。日立の展示
SH3-DSPチップを使ったPocketPC用の評価プラットフォーム。日立の展示



このほか各社とも自社製マイコンを中心に展示、そのミドルウェアやアプリケーションなどを並べて展示していた。日立はPocketPC用の評価キットのデモを行なったり、SH-4用の音声認識装置やSH-3でMP3データの再生を行なうミドルウェアなど積極的な展示を行なっていた。

三洋電機はデジカメ用のマイコンを展示。高速でJPEG画像を処理することができるもの
三洋電機はデジカメ用のマイコンを展示。高速でJPEG画像を処理することができるもの



富士通はWindows CE 3.0上でMPEG-4のソフトウェアエンコーダーを動作させるデモを行なった
富士通はWindows CE 3.0上でMPEG-4のソフトウェアエンコーダーを動作させるデモを行なった



富士通はWindows CE3.0上でソフトウェアMPEG-4エンコーダーを動作させるデモを展示していた。三洋電機はCD-R/RW用のチップセットやデジタルテレビ用チップセット、デジタルカメラ用チップセットなどを展示した。

シャープはIrDAコントローラのほか、CCDカメラユニットなどを展示。小さい液晶画面でも見やすい液晶フォント用チップも展示した
シャープはIrDAコントローラのほか、CCDカメラユニットなどを展示。小さい液晶画面でも見やすい液晶フォント用チップも展示した



このイベントは9日の金曜日まで開催されている。なおJPCA Show 2000と会場は同じだ。

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