(株)ジャパンアミューズメントエージェンシー(JAA)は30日、カラオケを歌って録音し、オリジナルCDを制作できるアミューズメントマシン『レコスタ(RECOSTA)』を、ゲームセンターやアミューズメント施設向けに、7月下旬に発売すると発表した。価格は270万円。
アミューズメントマシン『レコスタ』 |
レコスタでは、利用者が任意の曲を選択してカラオケで歌うと、歌った歌がそのまま録音され、8cmのシングルCDにプレスされる。カラオケが終わった後、利用者の写真を撮影して、写真入りのオリジナルCDジャケットを作成。自分の歌が入ったオリジナルCDをその場で手に入れられる仕組みとなっている。利用料金は1回800円。
カラオケ楽曲データは、MIDIトラックが1万6000曲、アーティストが実際のレコーディングで利用した音源の“オリジナルトラック”が1000曲(最新ヒットチャートから厳選したもの)用意されている。
レコスタの特徴は、オリジナルCD制作だけでなく、制作したCDを利用して実際のオーディションに応募できる“オーディションモード”が用意されていることにある。オーディションモードではオリジナルトラックのみ利用でき、制作したCDジャケットに氏名や年齢など必要事項を記入して送れば、そのままオーディションにエントリーされる。
JAAは、TVやラジオのオーディション番組、芸能プロダクションとタイアップして、オーディションのプロモーション活動を継続的に行なう。オーディション第1弾は、つんくがプロデュースを担当、今後詳細を検討し、後日発表するという。
都内ホテルで30日に行なわれた記者発表会場に登場したつんく。「これまでオーディションに参加したくても、どうしたらいいかわからなかった人たちが、レコスタを使って手軽に参加できるようになることで、全国の隠れた才能を早くみつけられると思う。オリジナルトラックを使っていて音がいいので、実力を正確に判断できるだろう」とコメント |
楽曲データや、オリジナルCDジャケット用のフレーム画像データは、JAAの専用サーバーからレコスタにISDN回線経由で深夜に直接配信する。レコスタは、JAA側でシリアルナンバーごとに1台ずつ個別管理されており、配信するデータ内容を個別に変えて送信することも可能。そのため、例えば全国レコードチェーン店がオーディションイベントを開催する場合は、そのチェーン店に設置されているレコスタのみがイベント情報を提供するといった利用も可能だ。
発表会場で挨拶を行なったJAA代表取締役社長の竹田杉樹氏。「レコスタは、オリジナルCD制作とオーディション機能を備えたこれまでにない画期的な製品。10~20代の若者がメインターゲット。全国のアミューズメント施設を対象に、今年12月までに3000台を出荷したい」 |
会場でレコスタのデモを行なったココリコの2人と森ひろこ。森さんが実際に会場で歌ったカラオケがすぐに再生され、その場でオリジナルCDに。「処理がはやいですね~」と3人も感心 |
会場に応援に駆けつけたかとうれいこ。社長に花束を贈呈し、「こんなすごいマシンが出てきて、オーディションに参加する人が増えると、私たちも負けていられないなと思います」とコメント |
上原多香子も登場。「手軽にCDを作れるので、友達にも薦めたいですね」 |