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日本IBM、音声認識ソフト『ViaVoice』のMacintosh版を発売――USBアダプター付きマイクロフォン付属のWindows版も同時発表

2000年05月29日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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専用マイクロフォンにUSBアダプターが付属

『ViaVoice Pro USB ミレニアム 日本語版』は、既存の『ViaVoice Pro ミレニアム 日本語版』に、USBアダプター付きのヘッドセット型マイクロフォンを付属したもの。これまでのViaVoiceシリーズは、サウンドカード『SoundBlaster16』またはその100パーセント互換カードがなければ使えなかったが、USBアダプターを利用することで、サウンドカードやマイク端子のないPCでもViaVoiceを利用できるようになった。なお、USBアダプターを取り外せば、既存のViaVoiceマイクロフォンと同様に利用できる。

USBアダプター付きのヘッドセット型マイクロフォン
USBアダプター付きのヘッドセット型マイクロフォン



また、音声入力に特化した日記帳ソフト『VoiceFriend ami』(評価版)や、音声ゲーム『声でクイズ』、音声で検索できる辞書ソフト『Voice辞スパ』などを収録したCD-ROM『ボーナスパック』が付属する。

VoiceFriend amiは、音声日記帳ソフトで、音声での入力を前提に開発されたもの。起動すると、amiが音声でその日の天気や体調を質問してくる。それらに音声で答えると、日記帳に天気や体調が表示される。質問項目は、“その日の血圧”というようにカスタマイズすることも可能。質問に答えた後、日記の本文を音声入力していく。“誕生日”等の記念日や日付を音声で指定すると、該当する過去のの日記を画面に表示できる。

同ソフトの総合監修はCG作家の原田大三郎氏で、デスクトップの背景には、原田氏のCGや、カメラマン桐島ローランド氏の写真が使われている。今回付属するのは評価版で、製品版は後日単体発売するという。

『VoiceFriend ami』の音声入力画面。文章を表示する部分は半透明になっており、デスクトップ背景の原田氏のCGや桐島氏の写真がそのまま楽しめるようになっている
『VoiceFriend ami』の音声入力画面。文章を表示する部分は半透明になっており、デスクトップ背景の原田氏のCGや桐島氏の写真がそのまま楽しめるようになっている



『ViaVoice Pro USB ミレニアム 日本語版』の対応OSはWindows 95/98/NT4.0。6月16日発売で、価格は1万8000円。

日記帳ソフトで自分の記録をコンピューターに残す

都内で行なわれた記者発表会の席上で、同社ソフトウェア事業部ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏は、USBアダプター付きのマイクロフォンについて、「各ハードウェアメーカーのPCで、Windows版ViaVoiceの動作確認を行なったところ、14.2パーセントの機種が不適合と判断された。正常に動作しない理由として、SoundBlaster100パーセント互換ではないサウンドカードがいくつかあることと、PC自体が発生するノイズが大きく、マイクがそのノイズをひろってしまいうまく音声認識できないということが挙げられる」

「これらを根本的に解決するため、USBアダプター付きマイクロフォンが付属する。USBアダプターによりサウンドカードがなくてもViaVoiceを利用でき、音声入力のデジタル化処理により、PCのノイズの影響も受けない」と説明した。

ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏
ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏



また、CG作家の原田氏はamiについて、「コンピューターには、電子メールのデータやワープロデータなど、その人らしさをストレートに表わしたデータが残る。ならば、自分の記録や考えをコンピューターに積極的に残し、データベース化していける日記帳のようなソフトがあればいいのではないかということで、amiの開発が始まった。製品版では、その日の気分や体調をグラフ化したり、“寂しかった日”と検索すると、日記の内容を検索して寂しげな日記を一覧表示していくれるといった意味検索などの機能を入れていきたい」としている。

CG作家の原田大三郎氏
CG作家の原田大三郎氏



なお、両製品とも、同社のオンラインショップサイト“ショップIBM”で、6月15日まで先行予約を受け付ける。

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