(株)コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研は26日、(株)ソニー・コンピュータ・エンタテインメントのゲーム機『PlayStation2』(以下PS2)専用ソフトの販売構成比率(売り上げトップ50に占める対応ソフト数の率)が、PS2発売直後の3月第1週(2月28日~3月6日)の49.0%から、5月第3週(5月15日~22日)の7.4%に低下し、販売構成比率の推移が鈍化傾向にあると発表した。
発表された販売構成比率の推移は、同社が東名阪のパソコン大手販売会社9社の288店舗の日次販売データを収集し公表する“BCNランキング”によるもの。最新データである5月第3週の各ゲーム機専用ソフトの販売構成比率は、初代『PlayStation』(以下PS1)用が47.7%、(株)セガ・エンタープライゼスの『ドリームキャスト』が37.2%、任天堂(株)の『NINTENDO
64』用が7.7%、PS2用が7.4%。PS2が発売された直後の3月第1週は、PS1用が41.7%で、PS2用が49.0%であり、PS2用ソフトの売れ行きは減少傾向にあるのに対し、PS1用ソフトはシェアが半分近くあり、売れ行きは依然として好調であるという。BCN総研では、この現状を「高性能ワークステーションを凌駕する性能とメディアにDVDを採用した先進性にもかかわらず、ハードの性能を十二分に活かしたソフトが存在しないというゲーム機としてのバランスの悪さ」によるものとし、ソフトハウスが開発ツールに慣れ、PS2の性能を生かすタイトルが揃う来年以降まで、専用のタイトル不足が続く傾向にあると予測している。