(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、5月13日から全国東宝洋画系で公開される新作映画『アンドリューNDR114』の主演俳優“ロビン・ウィリアムズ”氏の来日記者会見を4月21日に都内ホテルで行なった。
記者会見の前日である4月20日に来日したというロビン・ウィリアムズ氏 |
『アンドリューNDR114』の原作は、アイザック・アシモフの短編『Bicentennial
Man』。そう遠くない未来のある日、マーティン家に最新型の家事ロボットNDR114“アンドリュー”が届く。マーティン家の次女“リトル・ミス”のガラスの馬を壊してしまったアンドリューは、流木を使って木彫りの馬の人形を作り、リトル・ミスにプレゼントする。創造性や個性を持ったアンドリューは、人間とのギャップを狭めるため、部品をすべて人工臓器にし、人間に近づいていく――というストーリー。
記者会見場に現われたロビン・ウィリアムズは、ジョークやアドリブを連発し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
映画界を引退するといううわさが流れているロビン・ウィリアムズ。記者団からの「これが最後の作品か?」という問いに対し、同氏は「ノー!
映画を引退する気はないよ。年を取ったら引退するけど(笑)」と否定した。
--科学が進んでロボットが至るところで活躍するようになったら、ロボットが俳優の仕事を奪うのでは?
ロビン「ジャーナリストの仕事も奪うよ(笑)。そのうち電話で声を聞いてもロボットか人間かわからないような時代になるだろうね」
ロビンは、ロボットの役ということで、映画の前半部分は16kgの“ロボット・スーツ”を着て登場する。
ロビン「(アンドリューは)いずれ人間になるロボットなので、最初から人間的なものを出したくて、自分からロボット・スーツを着て演技することを申し出たんだ。CGでは人間らしさが出ないからね。ただ撮影中、トイレに行くときは大変だったよ(笑)」
お台場のシネマメディアージュでAIBO贈呈イベント
記者会見の後、ロビンは、同日夜にお台場の複合エンターテインメント施設“メディアージュ”内のシネマコンプレックス“シネマメディアージュ”で行なわれた『アンドリューNDR114』の試写会の舞台挨拶に登場した。シネマメディアージュの正式オープン日である4月22日の前日に、柿落としとして行なわれた試写会には、多くのファンが来場し、シアター1の会場は満席となった。シネマメディアージュは全席指定のシアターであり、試写会の場合も会場前に座席指定券を来場者に配布する。そのため通常の試写会にありがちな席の奪い合いもなく、ファンの人たちはゆっくり来場していた。
舞台に登場したロビンは、開口いちばん「ウェルカム・トゥ・メディアージュ!」と絶叫。会場のファンを沸かせた。
司会の小堺一機氏からも「しばらく映画を離れるといううわさを聞きましたが」と問われ、「とんでもない。ひどいうわさだよ。まだやることがいっぱいあるのに。僕はね、将来『ゴジラ』のミュージカルをやるのが夢なんだ(笑)。これをやるまでは引退はできないね!」と、ここでも否定していた。
この舞台挨拶の最後、ロビンに、ソニーのエンターテインメントロボット『AIBO』(ERS-111/英語バージョン)が贈られた。ロビンは上機嫌で、抱きしめたり母乳をやるポーズをしたりと喜びを表現していた。