このページの本文へ

富士通、記録密度を3倍に高めるHDD技術を開発

2000年04月06日 00時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

富士通(株)は6日、HDDの記録密度限界を従来の3倍まで高める能力を持つ新方式の記録媒体“層間結合安定化媒体”を開発したと発表した。

同技術は、媒体構造を多膜化にすることで、媒体の熱ゆらぎによる信号劣化を抑圧するというもの。新たに開発した記録ヘッドと組み合わせることで、1平方インチ当たり56Gbitの記録密度を実証したという。これは、同密度のディスクを2枚内蔵した3.5インチHDDでは、DVDビデオ相当の画質で約30本程度の映画を録画できる量に相当する。

従来の媒体における熱ゆらぎによる限界は、1平方インチ当たり100Gbitと予測されているが、同技術は1平方インチ当たり300Gbitの実現が見込めるという。

同社では、本成果を4月9日よりカナダ・トロントで開催される磁気記録関連の学会、インターマグ国際会議にて発表をする予定。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン