コンパックコンピュータ(株)は17日、同社製サーバーを遠隔操作できるようにサーバーに追加するボード『Compaq
リモートInsightボード Light-out Edition』と、サーバーの管理・イベント通知を統合できるソフトウェア『Compaq
Insightマネージャ XE』を発表した。
同社エンタープライズビジネス統括本部PCサーバ製品部長の森本昌夫氏、システムダウン直後から株価が下落した例を示し、「ウェブサイトのダウンが、企業の命運を分けるのでないだろうか」と、システムダウンがビジネスに打撃を与えるものであることを紹介 |
Compaq リモートInsightボード Light-out Edition
Compaq リモートInsightボード Light-out Editionは、同社のサーバー『Compaq ProLiantサーバ』シリーズに対応したPCIボードで、サーバーに装着して使用する。同製品を装着することにより、サーバーを遠隔地からコントロールできるようになり、サーバーやOSの状態、ソフトウェアに依存することなくサーバーの監視、管理を行なえる。リモートの端末にはサーバーの画面が表示され、あたかも自分の手元にサーバーがあるかのように操作できるという。Compaq リモートInsightボード Light-out Edition |
サーバーを遠隔操作する際には、ウェブブラウザーを利用する。ウェブブラウザー上にはサーバーの画面が表示され、サーバーを操作できるようになる。同製品は“仮想電源ボタン”機能を装備していて、遠隔地からサーバーの電源をオン/オフできる。同製品は外部電源をサポートしており、サーバーの電源がオフの場合でも、仮想電源ボタン機能により、サーバーの電源をオンにできる。同機能は現時点で、同社のProLiant
1850R、ProLiant 8000シリーズに対応しており、今後同社より販売されるサーバーに順次適用される予定という。価格は9万円。出荷は1月下旬から。
リモート操作画面 |
Compaq Insightマネージャ XE
Compaq Insightマネージャ XEは、大規模ネットワーク上に接続されているデバイスの状態を、遠隔地からウェブブラウザーを利用して監視できるソフトウェア。同製品は、ProLiantサーバーに無償添付されるサーバーコンフィグレーションツールの『SmartStart』のCD-ROMに収録されて配布される。Compaq Insightマネージャ XEの画面 |
同製品は、WbEM(Web Based Enterprise Management)を取り入れて、管理するデバイスの情報をデータベースに収集し、従来製品の『Insightマネージャ』と比較して、より大規模な環境の管理に適しているという。
同社製でないものも含め、SNMPやMIB-2、DMI V2、HTTPプロトコル互換デバイスを管理でき、定期的にデバイスの状態をチェックし、障害の報告や新規デバイスの検出を行なう。
対応OSは、Windows NT 4.0 SP3以降。Microsoft Data Engine(MSDE)をデータベースに利用する場合はSP4以降。データベースはMicrosoft
SQL Server 6.5/7.0に対応、管理デバイス数が300以下の場合、MSDEを利用することもできる。
同社では、同製品のインストールとサポートを組み合わせたサービスの提供についても検討中という。
あわせて、『Insightマネージャ for HP OpenView』『同 for Tivoli NetView』も発表された。これらは、同社製のサーバーの管理、イベントの通知をそれぞれのネットワーク管理コンソールに統合するソフトウェア。新規に同社製品を導入した場合でも、既に使用しているネットワーク管理コンソールで、同社製品の管理、監視ができるようになるという。これらのソフトウェアは、同社のウェブサイトから無償でダウンロードできる。