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矢野経済研究所、音楽配信システムの動向と比較研究に関するレポートを発表

1999年12月28日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)矢野経済研究所は27日、音楽配信システムの動向と比較研究に関するレポートを発表した。これは、同社が'99年10月~12月にかけて、国内の音楽配信メーカー6社に対し行なった面接取材によるもの。

それによると、音楽産業の市場規模は2兆3871億円(カラオケ産業の約9500億円、レコード産業の約6000億円含む)、AV機器市場規模は4兆1000億円以上。また、現在発生している音楽業界内でのトラブルとして、デジタル化による権利のトラブル、(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作や技術管理上の独占に対する批判、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の直接配信に対する小売り業者の反発といった問題を挙げている。

小型記録メディア出荷数量推移予測

同社は、小型記録メディア出荷数量推移予測をワールドワイドベースで算出。コンパクトフラッシュ系、スマートメディア、メモリースティック、その他に分類し、それぞれのシェアと出荷数量を発表した。また、それぞれのシェアに関して、'99年('99年1月~12月)に3位だったメモリースティックが、2000年にはスマートメディアを抜いて2位になると予想している。

さらに、ソニー(株)が『メモリースティック』を発表したことで、松下電器産業(株)、米サンディスク社、(株)東芝の3社で開発を進めている次世代メモリーカード『SDメモリーカード』とデファクトスタンダードを狙ったぶつかり合いが必須の情勢、としている。

暦年

99年('99年1月~12月)


99年シェア


2000年(2000年1月~12月)


2000年シェア


コンパクトフラッシュ系


670万枚(168%増)


49.4%


900万枚(34.3%増)


38.1%


スマートメディア


420万枚(44.8%増)


31.0%


510万枚(21.4%増)


21.6%


メモリースティック


210万枚(600%増)


15.5%


850万枚(304.8%増)


36.0%


その他


55万枚(45%増)


4.1%


100万枚(81.8%増)


4.2%


合計


1355万枚(133.6%増)


-


2360枚(74.2%増)


-
カッコ内は前年比

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