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オリンパス、211万画素CCDと光学3倍ズーム搭載のデジタルカメラ『CAMEDIA C-2020ZOOM』と131万画素CCDと光学3倍ズームの『CAMEDIA C-920ZOOM』を発表

1999年10月19日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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オリンパス光学工業(株)は、211万画素CCDと光学3倍ズーム搭載のデジタルカメラ『CAMEDIA C-2020ZOOM』と131万画素CCDと光学3倍ズームの『CAMEDIA C-920ZOOM』を発表した。それぞれヒットモデル『C-2000ZOOM』『C-900ZOOM』の後継機で、主な性能は前機種から受け継ぎながら、広視野角液晶ディスプレーや新開発のオートホワイトバランスなどを採用し、操作性や画質の向上を図ったという。また昇華型カラープリンター『CAMEDIA P-330N』も発表された。

新開発オートホワイトバランスを搭載したCAMEDIA C-2020ZOOM

ボディー形状はC-2000ZOOMとほぼ変わらないが、新たにチタンカラーのメタリック外装を採用した。ちなみにC-2020は「シー・トウェンティー・トウェンティー」と読む
ボディー形状はC-2000ZOOMとほぼ変わらないが、新たにチタンカラーのメタリック外装を採用した。ちなみにC-2020は「シー・トウェンティー・トウェンティー」と読む



C-2020ZOOMは、大ヒットした前機種C-2000ZOOMからハードウェア部分のスペックをほぼそのまま受け継いでいる。CCDは1/2インチ211万画素補色CCDを採用、レンズは焦点距離6.5~19.5mm(35mmカメラ換算で35~105mm相当)、F2.0~2.8の3倍ズームレンズを搭載している。

画質面では、新開発の“iESPオートホワイトバランス”を採用した。これは中央の被写体と、周辺部の光と色の情報をそれぞれ得て演算することで、被写体の状況を的確に判断するというもので、同社では肌色の再現性が向上している、としている。

また露出モードに、絞り優先、シャッター優先、プログラムの各オートに加えてマニュアルモードを追加した。シャッター速度は16~1/800秒、絞りは開放~F11まで1/3ステップで設定できる。ピント合わせも無限大~0.2m間で130ステップで設定できるマニュアルが加わったため、露出、ピントともフルマニュアルでの撮影が可能になっている。また+/-1EVまで1/3ステップで設定できるオートブラケティング機能も備えた。

またセピア、白黒で撮影できる“ファンクション撮影”も追加。白板・黒板撮影モードも加わり、文字の撮影に適した露出をカメラが自動的に設定してくれるという。
また同社のデジタルカメラとしては初めて、Quick Time Motion JPEGに対応した動画撮影が可能となった。音声は記録できないが、320×240ピクセル、毎秒15フレームで15秒、160×120ピクセル、毎秒15フレームで60秒まで撮影可能だ。動画は、液晶ディスプレー上でコマ送りや逆転再生もできるようになっている。

ユーザーインターフェースでは、1.8インチTFT液晶ディスプレーに広視野角タイプを採用。従来のものと比べ、正面以外の角度からでも明瞭に見えるため、ローアングル時などに威力を発揮するという。またフラッシュモード切替、マクロのオンオフ、スポット測光モードのオンオフはボタンを独立して設けた。本体背面の十字ボタンも、これまでの十字キー状から、上下左右の各ボタンを独立させ、操作性がアップしているという。

このほか、感度設定をオートのほかISO100、200、400相当から設定できたり、SHQモードでの連写に対応するなど、細部にわたる改良が行なわれている。また64MBスマートメディアにも対応している。

サイズは幅107.5×奥行き66.4×高さ73.8mm、重さ305g(本体のみ)。単3型ニッケル水素充電池4本と充電器が付属する。11月12日発売予定で、価格は11万3000円。

撮影間隔が短縮されたC-900ZOOM

ボディーカラーは新たにシャンパンゴールドを採用
ボディーカラーは新たにシャンパンゴールドを採用



C-920ZOOMも、前機種C-900ZOOMから大きな変更は加えられていない。1/2.7インチ131万画素補色CCDを搭載、レンズは焦点距離5.4~16.2mm(35mmカメラ換算で35~105mm相当)、F2.8~4.4の3倍ズームだ。ただCCDのフィルター特性に改良は加えられており、「同じCCDながら、撮影した画像を比べればすぐに分かるほどの画質アップを実現した」(同社)という。

改良点としては、C-2020ZOOMと同じ広視野角の1.8インチTFT液晶ディスプレーを搭載。全画質モードで連写ができるようになり、SHQモード(1280×960ピクセル)時に約2秒間隔で4枚までの連写が可能だ。また撮影間隔を約1/3に縮め、SHQモードで2.5秒以下、SQモードでは1秒以下で撮影ができるという。

CCDの感度はISO160相当だが、4倍の640相当まで設定が可能。露出モードはプログラムのみだが、+/-2EVまでの露出補正機能を追加した。またフラッシュモードにスローシンクロが加わり、夜景をバックにした人物撮影などに効果を発揮するという。

記録メディアでは64MBスマートメディアに対応した。電源は単3型4本。RS-232C端子のほか、ビデオ端子(NTSC)も備えている。

サイズは幅127×奥行き53×高さ66.5mm、重さ270g(本体のみ)。発売は11月5日の予定。価格はオープン価格で、実売予想価格は6~5万円。

昇華型カラープリンターP-330



P-330は、デジタルカメラの画像を印刷するのに適した昇華型熱転写方式のフルカラープリンター。シリアル、パラレルポートとスマートメディアスロットを装備し、306×306dpi、各色8bit256階調での画像プリントが可能。対応用紙サイズはA6サイズとはがきサイズ。ビデオ入出力端子(NTSC)を備え、画像をTVで確認したり、TVの画像を取り込んでビデオプリンターとして使用することも可能だ。

サイズは幅274×奥行き242×高さ73mm、重さ2.3kg。11月末の発売予定で、価格は6万4800円。

C-920で360度パノラマ画像が撮影できる魚眼コンバージョンレンズ『FCON-02』

FCON-02のセット。コンバージョンレンズのほか三脚ローテーターも付属する
FCON-02のセット。コンバージョンレンズのほか三脚ローテーターも付属する



また同社は、C-920ZOOMのレンズ部に取り付けると魚眼撮影が可能になるコンバージョンレンズ『F-CON02』を発表した。

レンズは全面マルチコーティングを施した、画角180度の円形写野タイプ魚眼レンズ。付属の専用三脚ローテーターを使用して前と後ろ2枚の写真を撮影し、バンドルしたソフト『IPIX Wizard2.1 for CAMEDIA』を使って2枚の画像を張り合わせると、360度のパノラマ画像が得られるという。

C-830L、C-900ZOOMにも対応する。発売日、価格とも未定。

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