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FJB、ウェブマーケティングのアウトソーシングサービスを開始

1999年09月24日 00時00分更新

文● 編集部 高柳政弘

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(株)富士通ビジネスシステム(FJB)は、9月1日から、ウェブやiモード上でのマーケティングをアウトソーシングとして受注するサービス『Web Marketer (ウェブ マーケター)』を開始した。これは、FJB、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(株)(DAC)、(株)ウェルコム・ジャパン(ウェルコム)の3社の提携によるもの。

提携3社の業務役割は、FJBがデータ管理や分析、24時間のサポートを行なう。DACは、ウェブ上の広告販売およびコンサルティングなどウェブ上の広告関連ビジネスを担当する。同社は、(株)博報堂などの広告代理店が出資して設立された、ウェブ上広告を専門に扱う広告代理店。ウェルコムは、マーケティング用のアプリケーションを開発する。

Web Marketerは、インターネット広告の企画からキャンペーンの実施、プロモーション、データ解析までのサービスをアウトソーシングで提供する。Web Marketerに用意されている機能としては、ウェブ上で得た情報を条件検索ができるクエリー機能、クエリーで検索したユーザーまたは全ユーザーに対してメール配信を行なうメール配信機能、アンケートがどのサイトからアクセスしてきたのかを集計や分析するトラッキング機能がある。Web Marketerでは、これらの機能をリアルタイムに集計・参照することができるという。

FJBの常務取締役の新谷健二氏は、このサービスにより3年間で30億円の売上を見込んでいると語っている。

Web Marketerは、基本機能の“Web Marketer Lite”、拡張機能は“Web Marketer Pro”と“Web Marketer (iモード版)”の3つで構成されている。

Web Market Lite (基本機能)は、情報提供だけのインターネット広告にマーケティング機能を付加したサービス。 インターネットを使ってアンケートを取り、データベースに自動で入力・集計され、ウェブサイト上でいつでも好きな時に見ることができるという。また、アンケート終了後に全データを、既存のデータベースとの連携が可能。価格は、50万PV(ページビュー)まで70万円。50万PV~100万PVでは120万円。

Web Market Pro(オプション)は、Web Market Liteで得られた情報を元にして、さらにマーケティングを行なうための追加機能。 クエリー機能は、Web Marketerで得た情報(性別、年齢、居住エリア、職業、業種、家族構成、年収、興味、関心など)を条件に応じた検索ができるため、ターゲットになるユーザー情報を検索できるという。 電子メール配信機能は、クエリーにより分けられた情報の中より、目的にあったユーザーに対して広告メールなどを一括配信することができる。トラッキング機能は、どこのWebサイトからの進入なのかをリアルタイムに把握できるため、効率の悪いサイトをやめたり、視聴者の動向を見ながら広告表現や内容を随時変えていくことが可能となるという。iモード接続機能及び配信は、集計中のデータ及び分析した結果をiモードより確認できるサービス。また、集計したメールアカウントに対して配信を行なうというもの。

Web Marketer (iモード版)は、Web Marketer LiteおよびProのサービス内容をiモードで行なうサービス。データの収集結果は、iモードからリアルタイムにデータを確認することが可能だという。

現在、(株)日本エアシステム(JAS)が、同サービスを導入している。JASでは、Web Marketerによって蓄積や分析されたデータを参考に、マルチメディア系予約に関する航空利用者の需要に適応したサービスをしていく予定だという。

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