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統合型ネットワークを推進する――土本スリーコム社長が今後のビジネス戦略について会見

1999年09月03日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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スリーコム ジャパン(株)は3日、8月2日付けで代表取締役社長に就任した土本良司氏の、マスコミに向けたビジネス戦略説明会を開催した。タイトルは“On Our Way Towards Converged Networking”で、6月1日から始まった同社の2000年会計年度における製品/営業戦略が説明された。

スリーコム ジャパン代表取締役社長の土本良司氏
スリーコム ジャパン代表取締役社長の土本良司氏



土本氏はまず、インターネットを取り巻く環境について、電子商取引、ポータル・サイト、Intranet/Extranet、e-business、インターネットアクセス機器の普及、ホームネットワーキングなどのキーワードを挙げ、「Internet World新世代が到来した」とし、従来なかった新たな環境の登場で、「パラダイムシフトが起こっている」と述べた。

こういった状況のもとで、“マルチサービス・ネットワーク”、“ワイヤレス・デバイス”、“高付加価値デバイス”の分野でこれまでにない新たな機器が登場し、また、基幹業務アプリケーションやマルチメディアサービスの分野では、IPベースの新たなアプリケーションが登場しているという。スリーコムでは、これらを統合した“Converged Network”製品を開発/提供していくと述べた。

注力する分野として、“at work”(エンタープライズビジネス)、“at home”(ホームネットワーク向けビジネス)、“on the move”(モバイルビジネス)の3つに分けてビジネスを展開し、「(スリーコムの機器を通じて)あらゆる場面でネットワークへのアクセスを可能にする」という。特に「ワイヤレスなくして今後のソリューションはない」と述べるなど、ワイヤレス分野への取り組みを強調した。

営業体制については、社長直轄の7事業部(ネットワークシステムズ営業部、パートナー事業部、市場開発部、ネットワーク技術部、大阪支店、Palmコンピューティング事業部、OEM事業部)体制で、売上ベースで対前年比30パーセント増を目指すとしている。

今年後半から市場投入する製品としては、“11MbpsワイヤレスLAN製品群”、“Remote Access Server『Total Control』のCDMA、64kbps PIAFS、XoIPなどへの対応”、“キャリアー向けネットワーク製品『CoreBuilder 9000』”、“1000Base-SX製品群”、“NIC製品用ポリシー・マネージメント・ソフトウェア”、“Palm Computing Platform製品”を挙げた。

サービスやサポート体制についても強化するほか、新たに教育プログラム『Master of Network Science(MNS)』を開始するという。これは、LAN、WAN、リモートアクセス、ネットワーク管理、ネットワークアーキテクチャーの5つにカテゴリーで資格を与えるもの。

また、土本の会見では、Palm Computing Platform事業部の鳥谷氏が同席するなど、同社におけるPalm Computing Platformが今後ますます重要視されるといった印象をもった。

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