インフォミックス(株)は、ウェブベースシステムを構築するための製品『Informix
Internet Foundation.2000』を12月に発売する。
Informix Internet Foundation.2000は、ウェブベースでのデータ処理やコンテンツ管理が可能なシステムを構築するための製品。システム構築の中核となるORDB『Informix
Dynamic Server.2000』、サーバー内にJava VMを組み込むための『Informix
J/Foundation』、COMロジックをサーバー内でダイレクトに動作できる『Informix
ActiveX&COM Adapter』、ウェブ用データベースアプリケーションの開発/管理が行なえる『Informix
Web DataBladeモジュール 4.0』、データベースエンジン内の文書を全文検索できる『Text
DataBlade モジュール』、データベースからデータを抽出し、Excelのワークシートに表示できる『Informix
Office Connect』で構成されている。
Informix Dynamic Server.2000は、テキストのほか、画像や動画、音声などさまざまなデータをサーバー内で管理できるツール。データ処理には、パラレルデータベースアーキテクチャー(並列処理を行なうための設計)を採用しており、同社の既存製品『Informix
Dynamic Server with Universal data Option』と比較し、処理速度が約20パーセント向上したという。なお、Informix
Dynamic Server.2000は、単体製品として、Informix Internet Foundation.2000と同時に発売する。
UNIX、Windows NT、Linuxといったプラットフォームに対応しており、異種プラットフォーム間での利用も可能。Informix
Internet Foundation.2000、Informix Dynamic Server.2000とも国内での価格は未定。米国での価格は、Informix
Internet Foundation.2000が1ユーザー2950ドル(約32万円)、Informix Dynamic
Server.2000が1ユーザー2180ドル(約24万円)。また、現行商品(バージョン9)を購入すると、Informix
Internet Foundation.2000に無償アップグレードできるという。
同社代表取締役社長の堀昭一氏は、「ウェブベースのビジネスは変化し続けている。ウェブを事業に取り入れるかどうかで、企業の成功/不成功が決まるだろう。われわれは、“i.Economy”というコンセプトを掲げ、ウェブベースのシステムソリューションを提唱する。インフォミックス自体も、今後、他企業への投資や、技術/会社の買収を積極的に行なっていく。インフォミックスは、ツールの会社からデータベース会社へと変化した。そして今はウェブデータベースの会社になろうとしている」
インフォミックス(株)代表取締役社長の堀昭一氏 |
「インターネットデータベースの標準はORDBでなければならない。われわれはORDBを核としたInformix
Internet Foundation.2000を市場に広めていく。ECサイトをはじめとするミッションクリティカルなサイトを構築をする人すべてに使ってほしい」としている。