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コアグループ、'99年度上期新製品と新規事業を発表--コアは2001年秋にも東証2部に株式を公開

1999年07月27日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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コアグループは、'99年度上期('99年4月~9月)の新製品と新規事業を発表した。同グループは、独立系ソフトウェアベンダーの(株)コアを中心に、(株)クリエイティブ・トゥエンティワンなど計7社で構成される。コアの代表取締役社長であり、グループ代表の種村良平氏は、「コアは2001年秋の東証2部株式公開を目指し、4月から監査対象期間となった。グループが進める事業は新規事業も含めて年々拡大しており、株式の公開によって得た資産をその運用に生かしたい」とコアの株式を公開する方針であると発表した。

種村良平氏
種村良平氏



上期新事業展開

今回発表された主な上期の新事業などは以下のとおり。これらの事業計画に基づき、新サービスや新事業を企画、運営する。

・グループ全体のイントラネットを利用し、集中・分散環境の整備を目指す“バーチャル開発委員会”の設置
・組み込み型システム開発体制の整備。対象とするOSは、Windows CE、JAVA、ITRON
・コア内に“組み込み型Linux開発委員会”を設置。マーケティングから、開発までを手がける
・新卒学生を対象としたインターンシップ制度の開始

上期新サービス

これらの新サービスは、コアが中心となり開発し、運営、販売する。

・TCO削減サービス:米インテル社の情報資産の集中管理ツール『Intel LANDesk Management Suite(LDMS)』などツールを用いたネットワーク構築と運用や、コンサルティング、ツール類の販売を行う。サービス開始時期や価格、サービスメニューの詳細については、8月以降に発表
・セキュリティサービス:セキュリティ診断サービス、侵入検査サービス、ネットワーク監視サービス、セキュリティー方針構築に関するコンサルティングがメニューとして用意されている。4月に販売開始しており、価格は3000万円から

上期新製品

これらの新製品は、コアが中心となり開発し、販売する。

・JAVAチップセット:MICCS(Multimedia Internet Concentric Chip Set、仮称)の参考出荷を10月に開始する。米ヒューレット・パッカード社のChaiVMをJAVA仮想マシンとして採用し、双方向パラレル(IEEE1284準拠)、IrDA、家庭用テレビ、VAG、PS/2などをインターフェースとして搭載する。ブラウザーやメールソフトを内蔵し、インターネットやメールの閲覧にも対応する。正式な出荷は2000年1月を予定
・パソコン遠隔操作ソフト『CoSession2000』:『CoSession』シリーズのWindow 2000対応版として、9月に出荷開始予定。Windows 95/98/NT4.0にも対応し、価格は1万9800円

そのほか上期に発売されたソフトとして、4月に発売されたPDM(Product Data Management:製品情報管理システム)ソフト『OpenPDM V2.10』など3製品がある。

それぞれのサービスや製品に対する明確な販売目標について、現時点では未発表となっている。グループ全体の'99年度の売り上げは前年度比14パーセント増の195億円を目指すとしている。

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