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【NetWorld+Interop 99 Tokyo レポート Vol.7】 日本HP、『HP OpenViewファミリー』6製品を発表

1999年06月03日 00時00分更新

文● 編集部 清水久美子

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日本ヒューレット・パッカード(株)は、同社のネットワーク/システム管理ソフトウェア『HP OpenViewファミリー』の新製品を発表した。今回発表されたのは、ネットワーク管理ツール『HP OpenView PolicyXpert 1.0』と『同 Network Node Manager 6.1』、Windows NT対応管理ツール『同 ManageX 4.1』と『同 Dsektop Administrator Professional』、メインフレーム管理ツール『SOLVE:Operation for OpenView』、『SOLVE:Operation for IT/Operations』の6製品。

同社は、現在開催中の“NetWorld+Interop 99 Tokyo”会場内で『HP OpenViewファミリー』のデモを行なっている
同社は、現在開催中の“NetWorld+Interop 99 Tokyo”会場内で『HP OpenViewファミリー』のデモを行なっている



『HP OpenView PolicyXpert 1.0』(新製品)

『HP OpenView PolicyXpert 1.0』は、『HP OpenViewファミリー』のネットワーク管理ツールとしては初めてQoS(Quality of Services)に対応。IETF(Internet Engineering Task Force)のCOPS(Common Open Policy Services)に基づき、標準に準拠したQoS管理ツールとなっている。また、異機種のネットワーク/サーバー機器間において、標準的なポリシー(QoSの設定において一定の定義を使用すること)を設定して管理を行なえる。対応ネットワーク機器は、Cisco 7500 ルータ、Lucent Cajun Switchesなど7製品。

対応OSは、Windows NT Server 4.0。出荷は第4四半期を予定している。価格は380万円。

『HP OpenView Node Manager 6.1』(最新版)

『HP OpenView Node Manager 6.1』は、ネットワークの構成管理、障害管理、性能管理を行なうための製品。新機能として、ウェブ上でのレポーティング作成機能を追加。事前に配信スケジュールを組むことで自動的に配信作業を行なうこともできる。また、スイッチ環境にも対応。シスコ社製のスイッチに特化した接続の詳細情報などを提供できるので、VLAN間の物理的接続状況の把握が可能。

対応OSは、Windows NT Server 4.0、HP-UX 10.20/11.0、Sun Solaris 2.5.1/2.6/2.7。出荷は第4四半期を予定している。価格は、UNIX版が250管理ノード限定で99万円から、Windows NT版が79万円から。

『HP OpenView ManageX 4.1』(最新版)

『HP OpenView ManageX 4.1』の画面
『HP OpenView ManageX 4.1』の画面



『HP OpenView ManageX 4.1』は、Windows NTサーバー管理製品の最新版。リモートシステムのイベント、ログ収集、パフォーマンス管理などを集中管理できる。新機能として、WBEM(Web Based Enterprise Management)に対応したほか、SMART Reporter機能も搭載。パフォーマンスレポートの自動作成も可能となっている。また、NetWareの管理にも対応している。

対応OSは、Windows NT Server 4.0/Workstation 4.0(Service Pack 3以上)。発売は本日で、出荷は6月中を予定している。価格は管理コンソール使用権が49万円、管理対象ノード使用権が1ノード19万円(最大。割引制あり)。

『HP OpenView Dsektop Administrator Professional』(最新版)

『HP OpenView Dsektop Administrator Professional』はWindows環境のデスクトップ管理ツール。遠隔地から一括してソフトウェアをインストールし、ライセンス管理、デスクトップ環境管理などが行なえる。新機能として、RDBMSに対応。サーバー側にフィンランドのSolid Information Technology社のデータベースエンジンをバンドルしたほか、マイクロソフトの『Microsoft SQL Server』(Oracleもサポート予定)も利用できる。また、アプリケーションの配布パッケージを簡略化できる“スナップショット配布パッケージ作成機能”のほか、ユーザーが使用したいアプリケーションを選択することで、自動的にそのソフトウェアの更新が提供される“サブスクリプション・サービス”なども追加される。

対応OSは、Windows コンソールがWindows 95/NT4.0以上、サーバーがNetWare 4.1J以上、Windows NT Server 4.0以上、マネージャーがWindows 95/NT4.0以上。発売は7月1日で、出荷は10月を予定している。価格はサーバー使用権が500クライアント22万5000円、エージェント使用権が10クライアントパックで9万7500円。

『SOLVE:Operation for OpenView』(新製品、『SOLVE:Operation for IT/Operations』(新製品)

また、同社ではスターリング ソフトウェア(株)が開発したメインフレーム管理システム『SOLVE:Operation シリーズ』を販売することも発表。『SOLVE:Operation シリーズ』と『HP OpenViewファミリー』を統合して発売する。これにより、大規模ネットワークに接続された分散システムからメインフレームまでを『HP OpenView』により管理できるようになるという。

『SOLVE:Operation for OpenView』の画面写真。『OpenView』の画面上でメインフレームの情報を表示するとともに、『OpenView』の画面からメインフレームのコマンドを発行できる
『SOLVE:Operation for OpenView』の画面写真。『OpenView』の画面上でメインフレームの情報を表示するとともに、『OpenView』の画面からメインフレームのコマンドを発行できる



販売するのは、『SOLVE:Operation for OpenView』と『SOLVE:Operation for IT/Operations』の2製品。前者は『HP OpenView Node Manager』と統合して扱うもので、後者は『同 IT/Operations』に統合され、OSやアプリケーションの管理などを行なう。

価格は両製品とも450万円。

日本HP代表取締役の寺澤正雄氏
日本HP代表取締役の寺澤正雄氏



同社代表取締役の寺澤正雄氏は、「今回の『HP OpenViewファミリー』の拡充は、我が社が推進している“E-services”のコンセプトに基づいているもの。企業内のイントラネットに留まらず、管理対象をビジネスにかかわる外部のパートナー、顧客も視野に入れたネットワーク管理を実現していきたい」と述べた。

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