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オラクルがJava対応のモバイル用RDBMS『Oracle Lite Release3.0』を発表

1998年03月18日 00時00分更新

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 日本オラクル(株)は、モバイル製品向けのリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)『Oracle Lite Release3.0』を発表した。Windows95/NT対応版は4月10日に、WindowsCE2.0対応版は夏ごろ、発売する。価格は3万9000円。また、同製品対応の通信用ミドルウェア『Oracle Mobile Agents Release2.1』を4月30日に発売する。価格は『同 Standard Kit』が2万6000円、『同 Software Developer's Kit』が6万5000円。



 「PDAのサポートも考えており、あらゆるハードウェアでデータベースをわずかなメモリーで動かせるのは『Oracle Lite』だけ」と、米オラクル副社長、Mark Jarvis氏はこの製品に対する自信を見せた。

 質疑応答で競合製品について訊かれると、「サイベース(株)の『Sybase SQL Anywhere』だが、あちらはJava対応でないが、Oracle LiteはJava対応、さらにOracle Liteはあらゆる製品に対応している。また、市場投入は遅れたが、サーバーは、オラクル製品を使ってくださっているユーザーの方が多い。だから、今後Oracle Liteユーザーが増えるかもしれない」と期待を寄せていた。



 また、アメリカに比べ通信料金が高いから日本では、ネットワークコンピューティングが普及しにくい。それについてどう思うかと訊かれると「企業ユースではそんなに大きな阻害要因ではないと思う。連続的にアクセスするわけではないし」と述べた。

 この質問に刺激された日本オラクル代表取締役社長の佐野力氏は、「日本はムダなところにお金を使って、肝心なところにお金を使わない。電話料金を下げてもNTTは大丈夫なんですよ。日本でネットワークコンピューターが普及しないのは、電話料金が下がんないから。ほかのメーカーさんからも私たちは言えないから、佐野さん言ってくださいよ、って言われてるんですよ。必要なら外圧かけてもいいと思うくらいです。来週、NC(ネットワーク・コンピュータ)についての記者発表で、もっと言いますから、みなさんどんどん書いてください」と息巻いた。

 『Oracle Lite3.0』は『Oracle8』と完全連携できる双方向レプリケーション機能を備えた非常駐型データーベース。空きメモリー1MB以上、空きハードディスク3MB以上という、非常に少ないスペックで稼働するのが特徴。(報道局 酒寄公子)

http://www.oracle.co.jp/

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