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富士通、CMOS型で世界最高速となる、グローバルサーバーを発売

1998年01月30日 00時00分更新

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 富士通(株)は、CMOS型大型汎用機では世界最高速とうたう、グローバルサーバー『GS8800モデルグループ』を発表した。クラスターあたり12個までCPUが搭載可能で、最大で8クラスター(96個のCPU)による並列処理が可能。単一CPUで80MIPS、最大の12CPU×8クラスターで約4800MIPSになるという。

 CMOSはMOS構造の半導体の一種で、静止状態ではほとんど電流が流れないため、消費電力が少ないという特徴がある。『GS8800』には、ゲート長0.25μm(現行の『GS8600』は0.35μm)、集積度最大3000万トランジスタ(同800万)、ゲート遅延時間28ピコ秒(同40ピコ秒)のCMOS LSIが搭載されている。

 今までは5チップで構成していたCPUのワンチップ化、セラミックの多層配線基盤(MCM)上にCPUとセカンダリーバッファーストレージ(2MB)を搭載したCPUモジュール、複数のプロセッサーが主記憶装置を共有しながら、ひとつのOSで動作するシステム(TCMP)などにより高速化がなされている。

 また、毎秒最大17MBの高速転送が可能な光チャネル“OCLINK”がサポートされており、それに対応したI/Oポート拡張用のステーションやLAN制御装置といった周辺機器や、マルチクラスターモデルでのバッチ処理時間を短縮するソフトウェア『OSIV/MSP PDCF V12』も用意されている。

 4月末に出荷予定で、月額レンタル価格は、シングルクラスターモデルが4784万円から、マルチクラスターモデルは8227万円からとなっている。(報道局 中山実)

http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1998/Jan/29.html

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