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経営不振の緑電子が営業権を譲渡、新しい緑電子が発足へ

1998年01月06日 00時00分更新

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 パソコンなどの卸・直販を行なうカテナ(株)の関連会社で、パソコンの周辺機器の製造・販売を行なう緑電子(株)は、営業権を1月16日にエイアンドケイ(有)に譲渡する。

 緑電子(株)は、ハードディスクやCDなどのパソコン周辺機器の製造・販売を行なうメーカーだが、'95年7月に経営不振に陥っていた同社を救済するため、カテナの関連会社となった。しかし、その後も周辺機器の激しい価格競争が続いた上に、'97年半ば以降のパソコン不況が追い打ちをかけ、資本金6億円に対して、'97年12月までの累損が8億円と2億円の債務超過に陥っていた。

 カテナは、カテナ自身の事業の再構築を図るため、緑電子(株)の営業権を、カテナとは資本関係は無い、エイアンドケイ(有)に譲渡することを、'97年12月26日に決定した。エイアンドケイ(有)は、カテナが支援する以前の緑電子(株)の社長であった松原和夫・緑電子(株)副社長の個人会社で、緑電子の営業権が、もともとの経営者に返還されるかたちとなる。

 資産譲渡後の緑電子(株)はエムディーシー(株)と社名を変え、保有するビルの賃貸・管理などを主業務とすることになる。一方の、エイアンドケイ(有)は、公正取引委員会の審査が終わる1月16日に緑電子の営業権譲渡を受け、その後に、緑電子(株)に改組して再出発する。新しい緑電子(株)には、カテナは出資せず、パソコン周辺機器を緑電子(株)からOEM調達しているハードメーカーが新たな株主になる見通し、という。

 カテナでは、「カテナが販売してきた、旧・緑電子製の周辺機器のサポートは従来どおり行なうので、ユーザーに迷惑をかけることはない」とコメントしている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.midorielec.co.jp/

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