米SiliconGraphics社の子会社である米Cosmo Software社は、Webブラウザ用3D仮想空間対応プラグイン「Cosmo
Player 2.0」正式版の配布を同社のホームページ(http://cosmo.sgi.com/index.html)で開始した。
同プレーヤーは同社が中心になって開発したWeb上で標準となっている3Dファイル形式「VRML2.0」を閲覧するためのソフトで、前のバージョンは「Netscape
Communicator4.0」にコアプラグインとして組み込まれていた。本年秋ごろに発表された同プレーヤーのβ版はNetscape
Communicatorのみ対応だったが、正式版ではInternet Explrorer4.0にも対応。OpenGL、MMX、DirectSound3Dなどのハードウェア/ソフトウェアアクセラレーションに対応し、より高品質な3D画像や音声がスムーズに閲覧できるようになった。このほかJava/Java
Scriptによる機能拡張が可能で、同社と松下電器産業(株)は、人間の動作をモーションキャプチャしながら、これを音声とともにリアルタイムで配信し、同プレーヤーで仮想3次元ライブ中継を可能とする「ストリーミングVRML」の研究を行なっている。現在ダウンロードできるのはWindows95/NT版のみだが、'98年にUNIX版とMacintosh版をリリースするという。
なお、松下電器産業(株)が運営するコンテンツサイト「Panasonic
Hi-HO」(http://www.hi-ho.ne.jp/)において、同プレーヤーで閲覧できる3次元ドラマコンテンツの試験配信を1月に予定している。(月刊アスキー編集部 橋本優)
http://www.sgi.com/index.html