米Sun Microsystems社は、Windows環境のブラウザーとJavaに完全な互換性を持たせるソフト『Java Activator』を発表した。企業の開発者を主なターゲットとして販売するもので、Javaでソフト開発をするためのキット『JDK(JavaDevelopment Kit)1.1』で作られた100% Pure Javaアプレットの機能がWindows環境でフル活用でき、Internet Explorer、Netscape Navigatorとの完全互換が可能という。
Java Activatorはブラウザー用のアドオンソフトで、どのバージョンのJavaプラットフォームがブラウザー上で実行されているかをチェックし、Javaアプレットを利用したWebページにブラウザーがアクセスすると、最新のJavaアプレットをユーザー側のコンピューターに自動でインストールする。その後はインストールされたJavaアプレットの機能が必要に応じて実行される。
同社は、米マイクロソフト社が同社のJavaと完全な互換性を持たないJavaを装備したInternet Explorerを発売したことに対し、10月にライセンス契約違反として訴訟を起こしている。同ソフトの発表はマイクロソフトに対する抵抗でもあり、Javaがどの環境でも動くという理想を追求したものといえる。
まず、Internet Explorer 3.02以上に対応したベータ版がリリースされ、ホームページから無料でダウンロードできる。'98年1月にはNetscape Navigator 3.0以上対応ベータ版も提供される。これらの正式なラインナップは、第1四半期の末に出そろう予定。
今後は、『JFC(Java Foundation Classes)』や『JDK1.2』、Java仮想マシン“HotSpot”など最新のJavaプラットフォームをサポートするという。(報道局 浅野広明)
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