富士通(株)は、米国関連会社、FUJITSU Personal Systems社が販売するペン入力式パソコン『Stylistic(スタイリスティック)』が、本日帰還予定のスペースシャトル“コロンビア”号で利用されていると発表した。打ち上げ時や大気圏突入時の加速度、振動に耐えられること、宇宙服を着用した飛行士が手元で操作できること、が選ばれた理由。キーボードがなくペン入力で使うWindowsパソコンで、大きさは幅約27cm×奥行き18cm×高さ4cm、重さ約1.6kg。宇宙服の太股にベルトで固定して使用される。
日本では、この製品と同等の製品『FMPenNote』(http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/fmworld/product/hard/pen/index.html
)が36万8000円で発売されている。
ジョンソン宇宙センターが開発した『WORLDMAP』を搭載、シャトルの位置を地球地図に照らし合わせて表示し、コースや着地点の情報をビジュアルで飛行士が確認できるようになっている。地上のコントロールセンターからの情報や、膨大な紙のマニュアルでなく、パソコンで飛行士みずからシャトルの位置を把握できるシステムを研究中で今回がその研究による初飛行であるという。
なお、コロンビア号には日本人宇宙飛行士・土井隆雄氏が搭乗していて、本日21時20分(日本時間)ごろ地球に帰還の予定。(報道局 酒寄公子)
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