アップルコンピュータ(株)は、アップル、IBM、モトローラの共同開発による新マイクロプロセッサー『PowerPC
G3』を搭載した『Power Macintosh G3』シリーズ3機種と『Macintosh PowerBook
G3』を発表した。12月下旬発売予定(ミニタワー型の『Power Macintosh G3
MT266』のみ1月下旬発売予定)で、価格はオープンプライス。推定小売価格は『DT233』が20万円台後半、『DT266』が30万円台前半、『MT266』が40万円台前半、『PowerBook
G3』が70万円台前半。
記者発表会では、富士通デスクパワーシリーズのPentiumII-266MHzモデルと『DT266』を使い、アドビシステムズの『Adobe
Photoshop』の処理速度を比較。また、東芝『TECRA』のMMX Pentium-233MHzモデルと『Macintosh
PowerBook G3』を使い、マクロメディアの『Director』の再生速度を比較したが、いずれも記者の目には『PowerPC
G3』のほうが2倍ほど速く感じられた。
G3シリーズの特徴は、新プロセッサー『PowerPC G3』を搭載していること。シリーズ全部に共通の新設計ロジックボードを採用し、ビデオの入出力、サウンドの入出力などを“パーソナリティカード”に付けることによって機種間の違いを出していること。そして、MacOS8をプリインストールした最初のモデルということ。
『Power Macintosh G3』シリーズはいずれもメモリー32MBを搭載、384MBまで拡張可能で、24倍速のCD-ROMドライブを標準搭載している。『Power
Macintosh G3 DT233』は、233MHzのPowerPC G3を搭載。『Power Macintosh G3 DT266』は266MHzのPowerPC
G3を搭載し、Zipドライブも装備している。『Power Macintosh G3 MT266』はミニタワー型で、『DT266』のスペックにビデオ入出力機能が追加されている。
『Macintosh PowerBook G3』はメモリー32MB(最大160MBまで拡張可能)、250MHzのPowerPC
G3を搭載、4スピーカーサウンドシステムを採用し、5MBのハードディスクと着脱可能な20倍速CD-ROMドライブ、33.6KbpsのモデムとEthernetを装備している。重さは3.5kg(CD-ROMドライブ内蔵時)、バッテリー稼働時間は最高4時間。(報道局 酒寄公子)
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