コンピュータがOSを基盤として動いている以上、その知識は必須となる。複数のOSを完璧に使いこなす、とまではいかなくとも、最低限の理解は必要だろう。もちろん、自分の環境のOSであればそれ以上が求められる。
独習UNIX
Kevin Reichard、Eric Foster-Johnson 著 武藤健志、トップスタジオ 監訳 翔泳社 ISBN4-88135-798-0 本体3200円 |
シェルやコマンドの基本的な知識からはじまり、viやemacsなどのエディタの利用法、プログラミング、システム/ネットワーク管理など、UNIXにかかわるさまざまなことを、まさに「独習」できる本。巻末にはコマンドリファレンスやUNIXに関する基本的な用語集も付いており「Windowsは知っているがUNIXは……」という初心者にもお勧めできる。各章の最後には復習問題も用意されているので、自分がどこまで理解できたか確認しながら読みすすめられるのもうれしい。
Microsoft Windows 2000 Professionalリソースキット(上・下)
Microsoft Corporation 著 QUIPU LLC、クイック 訳 ISBN4-89100-160-7(上) ISBN4-89100-161-5(下) 本体4800円(上下とも) (2000年12月31日まで特別価格4300円) |
Windows 2000のシステムやネットワーク管理をするうえでは必携ともいえる書籍がこれ。Professional以外に、全8分冊の「Serverリソースキット」もあり、両者ともWindows 2000を管理運営するうえで必要になる技術情報が幅広く掲載されている。ともに5月26日から発売され、付属CD-ROM(Pro-fessionalに付属のCD-ROMはServerのサブセット版)には200種類以上のツールが収録される。
Windows 2000ハンドブック システム管理編
Sean Wallbridge、Paul Shields、Ralph Crump、Martin Weiss 著 川島潤 訳 アスキー ISBN4-7561-3382-7 本体3800円 |
Windows 2000 Serverで構成されたネットワークを管理するうえで必要なユーザー/グループの管理、ポリシー設定、バックアップ、セキュリティ、Active Directoryの概要などを解説。実際のオペレーションを再現した画面などが多用されているので、分かりやすく実践的な内容になっている。同シリーズにはほかにも「システム導入編」「ネットワーク管理編」「Active Directory編」などがある。
知りたい人のためのRFCの歩き方
塩田紳二 著 エーアイ出版 ISBN4-87193-716-X 本体3000円 |
RFC(Request For Comments)は、インターネットの標準的な技術(プロトコル)を定義したドキュメントだ。この本は、このRFCそのものを個別に翻訳したものではなく、RFCの「書き方/読み方」について解説したものだ。インターネットの最新技術情報は常にRFCから始まるので、この本で書かれている、筆者の経験に裏打ちされたRFCの効率的な見方、必要な情報の探し方が役立つはずだ。
rootから/へのメッセージ
高野豊 著 アスキー ISBN4-7561-0786-9 本体1553円 |
1986年11月の創刊から1988年10月まで、UNIX MAGAZINEに連載されたいたものを単行本化したエッセイ。タイトルから分かるとおり、ある日突然UNIXの「スーパーユーザー」であるrootを任されたラジコン好きの(?)筆者が、身勝手なユーザーや不調をきたすハードウェアなどと奮闘してきたようすが語られている。10年以上前に書かれたものなのだが、いま読んでも管理者にとって共感すべきところが多いはずだ。