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地域密着型ISPのインフラを支えるLinuxサーバたち

エクナグループ

1999年09月29日 00時00分更新

文● アスキーNT/イビサ

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 エクナグループでは、前担当者の退職をきっかけに、昨年末からシステムの入れ替えを検討してきた。しかし、このシステムのリプレイス作業は単にハードウェアの増強によるサービスの安定化のみを目標としたわけではない。法人向けのシステムを積極的に顧客に提案するための増強という事業的な目標がある。「当社の事業の中でISPという事業はインターネットというインフラを含めた新しいシステムの提案を積極的に打ち出すツールというわけです。今年は機材の入れ替えを含め、そのコンセプトに立ち戻って、通信インフラを含めた総合的なサービスを提供できるようにしたんです」とは、システムの構築を行なったエクナグループのエクナネット事業部村上氏の弁。事業開始当初から、こうしたコンセプトがあったものの、実際は提案までたどり着けないケースも多く、結果的にコンシューマユーザーを対象とした普通のISPとしての事業が大半を占めてきたという。

 しかし、コンシューマユーザーは全国規模のインフラを持つ大手ISPに偏る傾向があり、エクナネットも各ISPの接続料金の低価格化で苦戦していたのが実態だった。昨今の不況という状況もあり、将来的にみても収益を上げるのはなかなか難しい。そのため法人へのシステム提供という本来の事業計画に立ち戻って、それに見合った導入を行なったのが今回の事例になる。「面積的だけみると岩手県は四国と同じくらい広いんですよ。この広い県内で商売しているお客さまでも支店や出先機関と通信できるようにしよう、という意図でシステムを立ち上げました」(村上氏)。

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