ジーニアス英和・和英辞典の活用
原文または訳文を眺める中、文章中で調べたい単語が出てきたときには、その単語を指定した状態でタップ&ホールドを行なうと、「辞書引き」というメニューが現れる。
ジーニアス英和・和英辞典はこのように翻訳ウォーカー J・E・Tと連携して起動することはもちろん、単独のアプリケーションとしても活用できる。基本機能は1文字入力するごとに単語を絞り込んでいくインクリメンタルサーチだが、成句・例文検索などにも対応。覚えたい単語や気になる単語は「単語帳」メニューで登録しておくことができる。
また、上記画面の中にあるようにラッパのマークが表記されている場合は、音声再生に対応している。発音記号も表記されているので、ラッパマークをタップして、音声を聴きながら発音を確認することができる。
成句や例文などの検索はタブで切り替えられるようになっている。どういった場面でその単語が使われているのかなど、具体的な例文が搭載されているので、英文作成にも力を発揮するのではないだろうか。
以上、翻訳ウォーカー J・E・Tについて詳しく確認してきたが、続いて、翻訳ウォーカー j・北京V3、翻訳ウォーカー j・Seoul V2について簡単に見ていこう。
翻訳ウォーカー j・北京V3、翻訳ウォーカー j・Seoul V2の特徴
基本的な使い方は翻訳ウォーカー J・E・Tと同様だが、j・北京V3、j・Seoul V2にはそれぞれ入力に関して独特の操作方法がある。
まずはj・北京V3。インストールすると、小学館日中・中日辞典、またKF-GBフォントも同時に導入される。
ちなみに台湾旅行を趣味としている友人にも、この北京V3を導入したW-ZERO3を少し触ってもらったのだが、
・繁体字(台湾ではこちらを使う)が使えるのがいい。普通の電子辞書で中国語に対応しているものでも、ここまで対応している製品はかなり少ない。
・翻訳時、ピンインも出てくれるのがよい。ピンインがあれば自分で話すときも発音しやすい。
・手書き入力が便利。繁体字対応と組み合わせることができるのもいい。
・文字が大きくて見やすい
……というように、かなり好意的な感想を述べてくれた。
旅行者の視点からも魅力的なソフトであることがうかがえる。
続いてj・Seoul V2だ。インストールすると「小学館ポケットプログレッシブ韓日・日韓辞典」や「KSゴシックフォント」などが導入される。特徴としては次の通りだ。
実用性の高い翻訳ソフト
ここまでレポートしたように、翻訳ウォーカーシリーズは大変使いやすく実用的なソフトであるといえるだろう。
どのパッケージも操作方法が統一されているし、スタンダードの辞典ソフトと組み合わせて使うことでわからない単語がすぐに調べられる。豊富な用例は様々な機会に活かされるのではないだろうか。
語学学習から旅行、ビジネスの現場まで応用範囲は幅広く、それがスマートフォンであるW-ZERO3の中にまるまる収まってしまう。巨大な辞書を時間や場所を問わずに活用できるわけだ。
2008年10月24日より価格も改定され、以前よりも入手しやすくなった。これを機会にまずは興味のある外国語パッケージから試してみてはいかがだろうか。