「ザ・シチズン」のために選び抜かれた「水晶振動子」(クォーツ)は特性が安定するまで3ヵ月の間静かに保管され、その後、1ヵ月のウォーミングアップが行なわれる。そして選び抜かれた水晶振動子だけが採用されるのだ。
単体では正確な水晶振動子も、蓋を閉め、ひとたび腕時計の中に封入された環境になれば、精度に変化が起きる。ザ・シチズンは、一般的には不可能とされてきた腕時計の外側から周波数の修正を出来る新しい無線技術をも実現した。
正確な筈のクォーツ腕時計の最大の弱点は外界の温度変化だ。例えば25℃で正常に時を刻むよう調整されたクォーツ腕時計は、温度環境が0℃になれば、1日に1.89秒の遅れが生じてしまうらしい。
ザ・シチズンは、1分間に1回、自らの内部温度を測定。0.1℃刻みで自動的に測定し、その時の温度に合わせた周波数の補正を加えることで、「年差5秒以内」という世界最高峰の精度を確実に実現している。
加えて、「パーペチュアルカレンダー」(西暦2100年まで修正不要のカレンダー機構)の採用、10年保証、生涯修理対応など、衝動買いには全くふさわしくない「日本の腕時計の超逸品」だ。
国内外の多くの腕時計を並べて比べて見ても「ザ・シチズン」の価格性能比はウルトラが付く程高水準だ。今年最高の衝動買いだったと思う。
今回の衝動買い
アイテム:「ザ・シチズン」CTQ57-1201
定価:26万2500円
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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