プロダクトを開発する際、主題テーマに合った色を決めるのが重要だ。商品によってその色は様々だが、高性能や高級感、精密感、プロフェッショナルな雰囲気等を訴求する商品は最終的には「黒色」に辿り着くことが多い。
筆者がサラリーマン時代に関わっていたモバイルパソコンも、最初に本体の色を決めるとき、中途半端な色は全て排除して、白か黒という極端を大前提としてスタートしたことを今も覚えている。オフホワイトやグレー、シルバーカラー等でスタートした多くのモバイルパソコンも、時代と共に「黒」を指向する傾向はその歴史が証明している。
今回紹介するのは、ドイツの著名な筆記具メーカー、ファーバーカステル社の「パーフェクトペンシル・ブラックモデル」。クリップ以外の全てのパーツが黒色の限定品だ。
パーフェクトペンシルとは、消しゴム付き鉛筆、エクステンダーとしても使えるキャップ、鉛筆削りをオールインワン構造でユーザーに提供する、「完璧な鉛筆」だ。筆者も既に10年以上のユーザーで、今回の記事を書くにあたり自宅にあるパーフェクトペンシルを数えたらなんと数本見つかった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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