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この秋のPIXUSは、紙とグレーインクが肝──高画質化の秘密に迫る

2008年09月17日 13時00分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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MP980
フラッグシップ機の「MP980」。フィルムスキャンやCDレーベルプリントなどもこなせる。しかもコンパクト

 キヤノンが17日に発表した新型インクジェットプリンター「PIXUS」(関連記事)。技術面での最大の特徴は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)にグレーインクを加えた5色のインクシステムだ(機種によっては顔料系黒と染料系黒の2種類を用いる)。

 既報のとおり、今回は発表されたのはマルチファンクション(複合機)タイプのMPシリーズ5モデルと、シングルファンクションタイプのiPシリーズ2モデルの合計7モデル。同社のラインアップには、ハイアマチュアやプロをターゲットにした、多色機(Pro9500:10色/Pro9000:8色)があるが、今回のモデルはフォトインクは使用せず、CMYの3色で、従来を上回る発色が得られるというのがうたい文句だ。

 発色に関しては、純正ペーパー「キヤノン写真用紙・光沢ゴールド GL-101」との組み合わせで、約10%色再現範囲が拡大。さらに、新用紙の「キヤノン写真用紙・光沢 プロ プラチナ PT-101」との組み合わせでは30%も向上するという。さらに、耐候性に関しても、耐ガス性と耐光性の進化により、アルバム保存で300年以上美しさを保つ「ChoromaLife 100+」に対応する。

MP980のインクカートリッジ。黒は普通紙プリントに適した顔料系と、染料系の2種類を用意する

 最上位のMP980は最小1pl、解像度9600×2400dpiというスペック。顔料系ブラック+染料系シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、グレーの6種類のインクを使用。グレーインクの利用により、モノクロ写真では粒状感の低減と安定したグレー色調の表現(赤味や青味を帯びない)、カラー写真では低彩度領域の色再現に重要なニュートラルグレーを安定して表現できるという。

 新ペーパーのPT-101は、受容層にアルミナを使用。吸収量、透明度に優れ、ムラが生じにくい。染料系のインクとは特に相性がいいという。また、紙の厚みを0.27mmから0.3mmに上げ、1平方メートルあたりの重量が従来の270gに対して300gに増えた。さらにインクジェットプリンター用紙に付き物の酢酸の香りもない。さらに、表面に蛍光材を入れて反射率を上げ、より白らしい白の表現(明度向上)を実現しているとのこと。

 これらの組み合わせにより、MP980は写真印刷に耐えうる高い印刷品質が得られるようになった。この秋のPIXUS、その画質にも注目だ。

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