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ネオジャパン desknet’s SNSテストレポートその2

「社内SNSを盛り上げろ!」―― T女史への密命

2008年10月16日 04時01分更新

文● 吉川大郎/企画報道編集部

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新メンバー参加で、業務連絡が一気に加速

 そして秋。海の向こうの米国では、新学年が始まる出会いと別れの季節だという。我々ASCII.jpも新しい局面を迎えていた。なんと、私の密命をちょっと横にズレながらも忠実に実行していたT女史が異動になってしまったのだ! 嗚呼どうなるんだdesknet’s SNSは! っと思っていた矢先、T女史と入れ替わりで編集Oが異動してきた。さらに我々各編集部と一緒に行動する部隊「編成課」に所属するSも、SNSに参加した。

 SとOはインターネット以前、つまりパソ通時代からのネットの世界の住人である。Oは元パソ通雑誌の編集者、Sも詳しくは聞いていないがアスキーネット以来のヘビーネットユーザーなのだ。

 彼ら2人がSNSに加入したことで、俄然書き込み内容が変わってきた。我々企画報道編集部はASCII.jp内でも新しい部署で、10月以降もいろいろと新企画を考えねばならない。そこで「企画報道」というコミュニティを作ったのだが、新企画のネタ出しをするための、いわば編集部の活動の根幹となるトピックが立ち上げられたり、それらに原稿を執筆いただく筆者の連絡先を記載したり、社外から持ち込まれた企画を検討するトピックができたりと、一気に書き込みの場が増えた。

ネタ出しのトピック(左)と、外部からの企画提案ログのトピック(右)

 また、書き込み速度も増加した。今までは(西新宿昼飯のすすめコミュを除き)数日に一度、誰かが日記を書き、それに答えてゆっくりと進んできたSNSだが、SとOが参戦した企画報道コミュニティでは、ほぼ毎日数件の書き込みを見るに至っている。業務に関連するトピックを、ネットに馴染んだユーザーが書き込み始めると、あっという間に活性化するということであろう。

 現在、desknet’s SNSのトピックは、昼飯コミュ、企画報道コミュ、そして各人の日記と、3つのメインコンテンツが動いている状態だ。ビジネスの現場、という観点から見ると、「本格的なプロジェクト推進=企画報道コミュ」、「情報交換から生まれる創造の場=各人の日記」、「同僚同士の交流の場=昼飯コミュ」という、性格の違う3つのコミュニケーションが動いている場になってきた。なかなか捉えどころのないSNSというシステムだが、たとえば「ナレッジマネジメント」と大上段に振りかぶらなくても自然とナレッジの共有や発展が行なえる点、他部署の人間と気軽に知り合える点などは、たった数ヵ月の運営でも明らかになってきた利点である。

 最後に、他部署に異動していったT女史のプロフィールを見に行ったら、私の知らない女性が2名も友達になっていた! その人たちはいったい誰なんだT! おそらく異動先部署の人をSNSに誘ったのであろう。新参加のお2人には、私も早速友達申請を出すつもりである。考えてみれば、スタッフの異動が繰り返されればされるほど、SNS上のコミュニケーションも円滑になっていくはずだ。席が移ってもSNS上のコミュニケーションは途切れないから、情報交換も続けられる。

 そして、ビジネスとはいえ、こうして草の根的にユーザーが増えれば、いずれは指数関数的に利用者が増えて行くということになろう。そうなった場合には、部署ごとにきちんとグループ分けをするなど、組織体系に沿った使い方もdesknet’s SNSは可能だから、そのように整理していきたい。カジュアルなコミュニケーションが可能なSNSというツールは、ユーザーの増加に伴って、使い方や効果が無限大に広がる存在だ。それだけに、今後はさらに、業務上なくてはならない存在に成長するシステムになるであろう。

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