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コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術 第3回

コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術

カット#03 レイヤーさんにモテるデジタル一眼撮影の基礎

2008年07月28日 22時00分更新

文● 藤山哲人 / 撮影● 小林 伸 /モデル● 乾 曜子(ディスカバリー・エンタテインメント) / ヘアメイク● 平山良枝(エレファントチョップ)

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フォーカシング&測光 Set and check!

 おそらく手持ちのデジタル一眼は、ピントが合うとファインダーの中で複数の点が光るだろう。スナップ写真や風景を撮るには、便利な機能ではあるが、コスプレ撮影では不便だ。
 なぜならピントを合わせるべき点は、レイヤーさんの顔のみ。手を差し伸べたポーズの手にピントがあったり、すぐとなりにいるレイヤーさんにピントが合ってもしょーがないのである!
 そこでピントを合わせる部分を、ファインダー中央の1点に設定しておこう。コスプレ撮影中に複数に変更するこはないので、前日や会場に向かう電車の中であらかじめ設定してしまおう。
 “AFフレーム選択”といった類のボタンを押し、ダイヤルを回すとピントあわせのポイントを切り替えられるはずだ。

左はファインダーの各点でピントあわせをするモード。これを中央の1点だけに変更する

 こうして中央だけでピントあわせをするように設定すれば、こんな写真だって簡単に撮影できる。

中央のみでピントあわせをするので、こんな構図も簡単に取れる

ははは。いつもコスプレ撮影で筆者が撮影するアレだ(笑)

 これを複数のAFポイントを設定した状態で撮影しようとすると、カメラは手と顔の両方にピントを合わせようとして、レンズがジーコジーコと唸り始める。結局、手にピントを合ってしまったり……。
 ただ必ずレイヤーさんの顔がファインダー中央に来ているとは限らない。そんなときは、次の手順で撮影するのだ。

1)ファインダーを覗いて構図を決める
2)ファインダー中央をレイヤーさんの顔に向ける
3)シャッターボタンを半押ししてピントを合わせる
4)シャッターボタンを半押ししたままの状態で1)の構図に戻す
5)シャッターボタンを全押しする

 こうすれば、次のような写真でも顔にピントがパッチり来る。

顔をファインダー中央に持っていき半押しでピントあわせ、半押しのまま構図を決めるととこにでもピントを合わせることが可能だ

こんな構図の場合は、そのままシャッターボタンを全押ししてしまうと、胸もしくは背景の壁にピントが行ってしまう

 ピントを合わせたいところをファインダー中央に持っていって、シャッターボタンを半押ししてピントあわせをすれば、どこにだってピントを合わせることが可能だ。
 ただしカメラの設定によっては、半押ししている間ピントを常に追従する機能(カメラに向かってくる被写体に常にピントを合わせる機能)などがあるので、必ずこれを解除すること。“ワンショットモード”などと呼ばれるモードにセットしておこう。
 なお絞りやシャッタースピードなどの露出は、シャッターボタンを全押しした瞬間に決まるので、次のような構図を撮影する場合には、AEロックボタンを活用しよう。

空中心でレイヤーさんが空を見上げるような構図

こんな構図の場合は、全押しした瞬間に背景の露出に合ってしまうので、レイヤーさんの顔が暗くなったり、明るすぎたりしてしまう ※写真は合成です

 たとえば背景は空だった場合は、露出が空にあってしまいレイヤーさんの顔が真っ黒になる。背景が木の影(今回のコスプレ広場ではありがちだ)だと、露出が木の影にあってしまいレイヤーさんが白く飛んでしまったりする。
 こんなときは、先の手順2)の後に、AEロック(露出ロック機能)ボタンを押し、レイヤーさんの顔で露出を合わせてそのままロック。続けて3)でピントを合わせるといい。

 これでレイヤーさんに露出が合った写真になるだろう。
 さてこれらの一連の操作の実際は、次のムービーを見て欲しい。

(次ページへ続く)

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