より快適に使うならXP化がおすすめ
以上の通りテストを行なってきたが、最後に実際に触ってみた感想を述べたい。
デフォルトのVistaを触ってみて思ったのが、やはり全体的に動作が少し緩慢であるということだ。アンチウィルスソフトなど、さらにいろいろなソフトをインストールすることを考えたら、実際の使用ではもっと遅くなるのではないかと思う。
だが、多少の遅さを我慢できるなら、実はかなりのことが可能だ。付属のWinDVDでDVDを視聴してみたところ、バックでウィンドウを開くなどの操作を行なうとコマ飛びすることもあったが、普通に見ているぶんには問題なく視聴できた。ニコニコ動画などの動画サイトも、ブラウザーをIE7以外に変えれば、他の作業をしながらでも閲覧することができた。
ただ、テスト時のことだが、PCMark05やFF Benchなど、CPU負荷が100%に達するような場合、パームレストやトラックパッド周辺が非常に熱くなった。しかし、同じ熱くなるにしても、XPの方がVistaよりも熱くないように感じれらた。今回は時間がなかったため、CPUの温度を計測して実際にどれほど差があったかを確かめられなかったが、XPのほうがCPU負荷が100%に達する時間が少なかったように思う。
結論としては、HP 2133は標準状態のVistaよりもXPにダウングレードした方が快適に使える。そもそもHP 2133の筐体に貼られた「Windows Vista BASIC」のシールは、とりあえずVistaが動作することを表す認定ロゴマークである。少し負荷のかかる作業をしようとすると、どうしてもC7-M ULVでは荷が重いのは仕方がないのだ。
XPへのダウングレード自体はそれほど手のかかることではないので、一度試してみることをお勧めする。