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メジャーなビジネスのマイナーな事情

アキバ発アイドル撮影会を追え!(後編)

2008年06月18日 08時00分更新

文● 鈴木隆祐

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前回に引き続きアイドルの撮影会に潜入し、ビジネスモデルを検証してみる。


撮影会はアイドル虎の穴? 撮る側も被写体もともに成長


ウェブカムプロモーションでイチオシの石井香織さん。か、かわいい!

 秋葉原で基本的に毎土日開催されている撮影会、「アキバアイドルスタジオ(以下Aスタ)」にお邪魔しての後編。主催のウェブカムプロモーションの柳田智幸さんは、その隆盛に各芸能事務所の思惑も介在すると解説してくれた。

どんな事務所でもちゃんと商売になるAランクのコは20%程度。このAを作るためにいろんな努力を払ってます。昔と違っていきなりAってことも少ないんで。例えば、『中野腐女子シスターズ(724)』からブレイクした京本有加ちゃんなんか、初めの1~2年はグラドルとして、こういう撮影会の仕事もきっちり行なっていました。こういった場所で人気がないと、大きな仕事ができない。新人で撮影会をやらないなんて言ってるコは伸びませんよ」(柳田さん)

 ひぇ~、柳田さん、そこまで言う? 現在同プロの所属は6名。昨年まで14名いたが、思い切って整理した背景にも、そんな考えもあってのことという。タレントの資質を試すのに打ってつけの修行の場ということか……。そういえば、今をときめくスザンヌも724に所属してたし、思い切り熊本のローカルアイドルだった。かのゆうこりん、小倉優子だって2年くらい前までは平気で撮影会に出演していたらしい。「今、コンビニに置かれる男性誌がどんどん無くなり、グラビアも飽和状態ですからね。ただ可愛いだけではダメ。ここでファンとのコミュンケーション・スキルを磨き、テレビという檜舞台に立っても通用する力量をつけてほしい」と柳田さん。

屋外での撮影にもファンの要望にきっちり応じます

 確かにこんな親密なサークルからも本物のアイドルが誕生する可能性は高まっている。芸能事務所にとっても撮影会は、その候補者を探し、かつ鍛えていくための先行投資的意味合いが強いようだ。

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