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大企業でもMySQL――5月からサンが販売

2008年04月10日 22時35分更新

文● 桑本美鈴

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MySQLとサン・マイクロシステムズは、「MySQL Enterprise」「MySQL Cluster」および各OEM製品について、日本語による製品サポートとナレッジベースの提供を開始したと発表した。

 米サン・マイクロシステムズは2008年2月にMySQL ABの統合を完了し、現在、MySQLはサンのソフトウェア部門内に設けられた一事業部門となっている。サンは、MySQLデータベースを製品ポートフォリオに加えることで、Java、Solarisと併せて、オープンソースの企業レベルでの利用をさらに加速させたい狙い。今回のMySQL日本語環境強化もその一環で、日本におけるオープンソース市場の拡大を図るという。

 今回発表された日本語による製品サポートの対象者は、MySQL Enterprise契約者、MySQL ClusterおよびMySQL OEMのサポート契約者。契約のサポートレベルに準じ、電話、Web、メールでの日本語による問い合わせに応じるという。日本語サポート対応時間は月曜日から金曜日の9時から17時まで(祝祭日を除く)。これ以外の時間帯は、従来どおり英語サポートとなる。

 また、日本語によるナレッジベースとして、製品サポート対象者に対し、MySQL内部の開発者およびサポートエンジニアが執筆した約1000件の技術的な記事を日本語で提供する。

 さらに、MySQL Enterpriseのサーバ自動監視ツール「MySQL Enterprise Monitor」日本語版の提供も開始する。同製品は、MySQLサーバ環境を継続的に監視し、問題が顕在化する前に通知するWebアプリケーション。今回、同製品がバージョン1.3.0へアップデートするのに伴い日本語版を制作した。

大企業でもMySQL――5月からサンが販売

「MySQL Enterprise Monitor」Dashboard(コントロールアプリケーション)モニター画面

 MySQLの販売については、当面、従来どおりMySQLの販売チャネルにて行なわれる。価格は、MySQL Enterprise 年間サブスクリプション(年間1サーバあたり)の場合、MySQLデータベースおよびサポート付きBasicクラスで599ドルから。MySQLデータベース、サポート、MySQL Enterprise Monitor付きSilverクラスで1999ドルから。なお、MySQLの販売チャネルに加えて、5月上旬よりサンの販売チャネルでも販売を開始する予定という。

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