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東方の三賢者が贈る、日本へのアドバイス

上場するなら金をくれ──中島×小飼×津田・鼎談(前編)

2008年04月08日 09時00分更新

文● 斎藤温、撮影●曽根田元、聞き手●広田稔/トレンド編集部

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3人勢揃い
左より、中島聡氏、小飼弾氏、津田大介氏。ちなみにこの鼎談は、小飼氏の自宅で行なわれた

 「ゴルファー」「100億のオモチャ」「個の時代」「山師」「太鼓持ち」「選挙権の定年制」「『サラリー』と『給料』の違い」。

 一見するとIT業界や技術者にまったく関係のないように思えるこれらのキーワードだが、これからの社会をサバイブしていくための重要な示唆を含んでいるという。

 日本が世界に誇るカリスマプログラマー中島聡氏。アルファブロガー「ダンコーガイ」こと小飼弾氏。新進気鋭のジャーナリスト津田大介氏。日本のインターネット界を代表する3人が一堂に会し、日本のIT業界、国のあり方、これからを生きる若い技術者たちへの提言を縦横無尽に語り尽くした(3人のプロフィールは最終ページを参照)。



日本の技術者はレベルが低いわけではない


── 今、日本のIT業界は岐路に立っていると言われています。そのことについてどうお考えでしょうか?

小飼氏

小飼 そもそも岐路に立っているのかというのが疑問ですね。ハードウェア業界やゲーム業界は確かに岐路に立っていると思いますが、ソフトウェア業界はどうだろう。

中島 まず土俵に立っているのか、という説もありますね。

小飼 日本の技術者はレベルが低いというわけではないんです。日本発のウェブサービスでも、例えばニコニコ動画は、方向性さえ間違えなければ世界で戦えるだけのポテンシャルを秘めていますよ。

中島 そうですね。個人で見ても、まつもとゆきひろ氏(オブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」の開発者)のような人材もいますから。それでも日本のソフトウェア企業はまだまだ、という印象がぬぐえない。

小飼 じゃあ何が問題かというと、技術者にちゃんと金を払っていないことだと思います。「上場するなら金をくれ」じゃないですが、日本のソフトウェア企業はあまりにも技術者に対して正当な給料を支払っていない。さらに、日本というのは黙っていたらお金をくれませんから、技術者に技術だけではなくて、給料を上げてもらうための交渉術などの余計な手間がかかる。

津田 それでも昔に比べたら技術者の給料は格段に上がっていますよね。米国と比べたら段違いかもしれませんが。

中島 確かに上がってはいますが、技術者の価値が分かっていない経営陣が多いかな。大切だったらもっと給料を上げてあげなさいと思う。グーグルやマイクロソフトは、本当に優秀な技術者が欲しいから色々なことをしてくれます。でも、日本の経営者は本当に欲しがっていますか? と感じることが少なくない。

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