コンパクトデジタルカメラに関しては、発表済みの製品が多かったPIE2008だが、細かなところでは未発表の製品も見受けられた。
コダック(株)/加賀ハイテック(株)のブースでは日本未発売の「EASYSHARE V1273」および「M1033」など複数の製品が展示されていた。とくにV1273はタッチパネル液晶ディスプレーを搭載する1200万画素機で、光学式手ぶれ補正やハイビジョンビデオ撮影に対応など機能も豊富だ。コダックは日本での製品展開にあまり意欲的ではないのが残念なところか。
すでに発売中の製品ながら、実機を触る機会があまりないカメラと言えば、(株)駒村商会のトイデジカメ「Rolleiflex MiniDigi AF 5.0」。この2月に発売されたAF 5.0は、500万画素に画素数が向上したうえにAF化された。実際に触ってみるとまあオモチャ的ではあるのだが、従来機に比べてそれなりに撮れるようになったのは面白い。駒村商会のブースでは、大判カメラ用のデジタルカメラバック「ホースマン」シリーズなども展示されていた。
デジタルカメラのほかにも、周辺グッズなどの新製品にもさまざまな動きがあるようだ。特に低価格一眼レフデジタルカメラの普及のおかげで、手頃な価格帯のカメラバッグがいくつも登場している。
周辺機器の分野では、GPSで位置情報を記録し続けて、画像データに位置情報を書き込む米ATP社のGPSレコーダー「GPS Photo Finder」も注目したい。ソニー(株)もGPSユニットの新製品「CS1KSP」を展示していたが、GPS Photo Finderはパソコンなしで利用でき、液晶ディスプレーには緯度経度も表示できるのが大きな特徴。ベルボン(株)が発売する加速度センサー採用の電子水準器「アクションレベル」などは、コンパクトカメラユーザーでもほしいところ。
また、プロ用機材も各種展示され、スタジオ用ライティングやカラーマッチングなど、多彩なメーカーの機材を見ることができる。プロカメラマンでなくても、ライティングの仕組みや機材の工夫など、参考になるものは多いだろう。