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ツンデレ展開となるか!? 「アリソンとリリア」試写会潜入調査レポート!

2008年03月18日 23時59分更新

文● 藤山 哲人

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 地球じゃない別な世界。大きな大陸がひとつあり、川を隔てて東西の軍勢に分かれている。時代は、地球で言う第2次世界大戦中ような雰囲気だ。
 そんな舞台で3Dグラフィックのプロペラ飛行機が大空や渓谷を飛び回り、17歳の金髪美少女アリソン(CV:水樹 奈々)と同級生のヴィル(CV:くまい もとこ)が、恋に戦いに悩み、冒険に心躍らせるお話「アリソンとリリア」が4月よりNHK衛星第2放送でオンエアスタートとなる。

アリソンとリリア

左前:アリソン 左奥:ヴィル 右前:リリア 右奥:トレイズ 「アリソンとリリア」広報資料より (C) 時雨沢恵一・メディアワークス/「アリソンとリリア」製作委員会

 そう、往年の名作「カードキャプターさくら」をオンエアした「衛星アニメ劇場」枠である! 「さくら」の時代は平日18時枠(帯番組で新作以外にも過去の名作などをオンエアしていた)だったが、2003年から土曜8時枠に移動し「プラネテス」(これ筆者のオススメ!)「今日からマ王!」「学園アリス」(植田 佳奈さん萌えは悶絶の逸品)を放映。この4月からは、枠を木曜23時の深夜帯に移し、冒険アクションとしてヒットしそうな「アリソンとリリア」の放映開始だ。
 放送は全26話となっており、大きく前半と後半に分けられる様子。前半は電撃文庫の小説「アリソン I~III」がベースになっており、先に紹介した金髪の美少女アリソンとヴィルの冒険活劇。後半は、同小説の続編となる「リリアとトレイズI~VI」がベースになっており、アリソンとヴィルの娘であるリリア(15歳)とボーイフレンドのトレイズ(16歳)のお話だという。
 その第1話の試写会が18日に行なわれたので、みなさんに代わってASCII.jp的視線で見てきた!

ツンデレ展開に期待できそうなヒロインと
細かな動きまで再現された3DCGの実在プロップ機!

 オープニングは「コンドルは飛んでいく」を思わせるアコースティックギターに、リコーダーが合わさるスローテンポな牧歌的な曲調で、そこに高音の透き通るようなボーカルが加わり神秘的な雰囲気を醸し出している。そんなテーマ曲が流れる中、大自然の中をプロペラ式の飛行機(プロップ機)が軽やかに飛び回る映像だ。分かりやすく言うと「風の谷のナウシカ」や「天空の白ラピュタ」って感じ。
 劇中では飛行機が重要なキーワードになっているため、描写や動きも細かく、3DCGで滑らかに空を舞っているのが印象的だ。2Dのキャラクタとの合成も自然で、CGのギラギラ感などなく、止め絵にしてしまうとCGと手書きの区別が付かなくなるほどマッチしている。
 Aパートは登場人物と世界観の紹介だ。壮大な世界観を売りにする作品も多く、酒を飲みながら見ているとサッパリ理解できないアニメもあるが、「アリソンとリリア」は非常に単純でわかりやすい。たった1つの大陸が東西に別れ戦争をしているというものだ。コレだ!コレ! 深夜枠のアニメは酒を飲んで見てても理解できなくっちゃな!
 とはいえ、舞台が狭いというわけではなく、東と西のそれぞれには、さらに細かな舞台がいくつもあり、それぞれにドラマやエピソードがあるようだ。しかし、プログラムで言うところの隠蔽化やカプセル化という具合に“対立する西と東”という舞台設定を理解するだけでいい。また時代設定や美術の類は、第2次世界大戦中のヨーロッパに非常に近いものになっているので、見ていて頭を悩ますことはまずなさそうだ。とはいえ、暦や文字が地球とはまったく違ったりと、細かな設定をあちこちに垣間見られる。
 雄大な空と大地が描かれる「アリソンとリリア」だが、舞台と時代背景は非常に単純明快で、純粋にストーリーを楽しめる作品になるだろう。
 主人公のヴィルは、成績優秀だがのんびり屋で、ともすると一部ゲームに登場するようなダメダメ主人公(笑)。周りに流され、成り行きで人生を歩いちゃってるヤツだ(物語の進行で成長するかも?)。声は「さくら」の李 小狼(リ・シャオラン)を演じた、くまい もとこさん。小狼よりも力強い声色で、17歳の少年を見事に演じている。

くまい もとこさん

主人公ヴィル役を演じるくまい もとこさん!

 対するヒロインのアリソンは、東側の軍に属するパイロットで、ガンガン自分の意見を言い、破天荒なおきゃんぴーだ。ヴィルにLOVEなんだが、ダメダメ主人公はその想いに気づかず、見ているこちらがヤキモキ状態。線がシンプルで絵的には単純なヒロインだが、その性格でマニアを多く魅了しそうだ。また筆者が1話を見て感じたのは、ストーリーが進むにつれ、ツンデレ展開の可能性が大である点!(笑) 
 声を当てるのは、人気声優の水樹 奈々さん!「ロザリオとバンパイア」ではキャピキャピの高周波を出しまくってるが、この作品では若干周波数を下げ、お腹に力の入った堂々とした声色になっている。エンドロールを見なけりゃ同一人物と分からないほど、見事に声を使い分けてるのだ!

水樹 奈々さん

ヒロインのアリソン役を演じる水樹 奈々さん!

(次ページへ続く)

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