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立ち読み「MACPOWER 2008 Spring」 Vol. 2

MACPOWER座談会「MacBook Airって一体ど〜なの?」

2008年03月11日 15時00分更新

文● 柴田文彦(ライター)、石坂康夫(MACPOWER編集長)、野末尚仁(アスキー 第一書籍編集部 編集長)、小林 久(ASCII.jpデスク)、中筋義人(MACPOWER編集者)

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MACPOWER

MACPOWER 2008 Spring EXTRA EDITION


'07年12月7日にMacファン待望の復刊を果たし、好評を博している「MACPOWER」。そして第一弾の勢いさめやらぬ2月16日には、さっそく第二弾「MACPOWER 2008 Spring EXTRA EDITION」が登場。ASCII.jpでは特別に、第1特集の「2008 Apple Brand-New Products」から「MACPOWER座談会『MacBook Airって一体ど~なの?』」パートをお見せしよう。もちろん本誌ではMacBook AirやMac Pro、Apple TVといったほかのプロダクトについても詳細に掲載している。


話題の新製品「MacBook Air」。斬新なデザインもさることながら、搭載スペックに賛否両論。アップルはAirにどんなメッセージを込めたのか? そこで、Airをテーマに座談会を行った。


座談会



気になる新製品はApple TV!?

Apple TVを紹介するスティーブ・ジョブズ

Apple TVを紹介するスティーブ・ジョブズ。iTunes Movie RentalsのHDデータの視聴をサポートする「セットボックス」と呼ばれるストリーミングデバイスの製品だ。セットボックスはさまざまな家電メーカーが発表しているが、大きな成功を収めていない。iTunes Storeの豊富なコンテンツを持つアップルがどの程度の成功を収めるか注目したい

石坂 Macworld Conference & Expoでアップルからいろいろなハードやサービスが発表されたけど、やっぱり話題の主役はMacBook Airだね。この話はひとまず置いておいて、映画のレンタルサービス「iTunes Movie Rentals」が一般のニュースでも話題になっていた。

中筋 今回は僕が取材に行ったのですが、ムービーレンタルで驚いたのは、主要なハリウッドの映画会社のほとんどが参加していることです。

柴田 パソコンにはSDの解像度で、Apple TVにはHDサイズで提供する──というのもユーザーがどんなスタイルで見るかを踏まえていて、アップルらしいと思った。

中筋 Apple TVを作ったのも、今回のサービスが念頭にあったのかもしれません。ハードを買った後からも、いろいろなサービスが追加されて製品が進化するのは、さすがといった感じです。

野末 日本はコンテンツが用意されていないから、Apple TVの機能をフルに発揮できない。だから日本では売れていないのが残念なところ。

小林

小林。「重要な製品はApple TVの新ソフトウェアなんじゃないかと思います」

小林 僕は、今回の新製品の中でいちばん重要なのは、Apple TVの新ソフトウェアなんじゃないかと思います。ひょっとしたら、iPhoneで携帯電話の市場に参入したように、これからはリビングで大型テレビと一緒に使うセットボックスの市場も視野に入れているのかも。この市場もいろいろなメーカーが参入しているけれど、なかなか決定打と呼ばれるソリューションがない。

石坂 映画は同じ作品を何度も繰り返して見るものじゃないから、僕はこのサービスでいいような気がする。DVDのパッケージを買わなくて、見たいときにiTunes Storeからレンタルすればいいという割り切りのよさがある。DVDのレンタルショップみたいに返却する必要もないわけだから。だけど、24時間という視聴期限は短いよね。

中筋 僕も再生を開始したら24時間という制限は短いと思います。ちょうど取材中に試してみたんですよ。でも、帰りの飛行機の中で見ようと思ったら寝てしまって……。気がついたら残りの猶予が数時間。慌てて成田空港からのバスの中で見ました。最低でも48時間は欲しいかな。

柴田 そうですね。30日間という猶予期間もくせ者で、30日の余裕があればとりあえず数本はダウンロードしてしまう。何も考えずにそのうち見るだろうと。もちろん課金されているんですけどね(笑)。このやり方はうまい。

石坂 そうですね。家族と一緒に見るときは再生するタイミングを考えないといけない。iTunes Movie Rentalsの日本開始がいつになるかが気になるところだけど、こればかりは待つしかないね。


(次ページに続く)

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